初老のボケ防止日記

おっさんのひとりごとだから気にしないようにな。

スポンサーリンク

Xperia Z3 Tablet Compactを「23.4.A.1.200」にアップデートしたらWiFiの調子がおかしい



セキュリティのアプデというのであてたら調子が悪いんだけど
自宅が愛用しているXperia Z3 Tablet Compact(Z3TC)にアップデートが来ていた。

www.sony.jp

今回のアプデの内容としては

セキュリティ機能の改善

なので、特に問題なかろうとあてたら....

通信に時間がかかるようになった(震)

最初はアプデ直後なので(最適化とかで)遅いのかなと思っていたんだけど、一週間経過しても症状が直らない。セキュリティ機能の改善で通信でも見てるのかなとか思ったけど尋常じゃないくらい遅い。今まで快適だっただけにものすごくストレスを感じるようになった。
ネットを調べてみると、某掲示板で「11ac」の人が同じ症状に悩まされているらしいと書き込みがあったのだが、我が家も11ac環境なので色々と調べてみた。

結論

長くなるので結論から先に書くと、

「23.4.A.1.200」アプデ後は5GHzのWiFiが不安定になるっぽい。

"ぽい"ってしてるのはAPとの相性も無いとは言えないので。でも

アプデ前まで同じAPで快適に使えてましたけどね(怒

2015/10/18更新

以下を試したけれども改善せず。

  • タブレットデバイスを初期化
  • PC Companion を使用し修復

対処

アプデで改善されるまで2.4GHzでしのぐ(震

ワーオ!せっかくの11ac環境が台無しだぜ!

ということで、残りは本結論に至るまでの実験編だ。

測定してみよう

測定条件

我が家のAPはコレ。

buffalo.jp

11ac対応だけど2.4GHzも使える。

ということで、APに対して以下の三種類の無線接続をしたときのスループットを測ってみる。

  • 11ac

f:id:osa030:20151017214519j:plain

  • 11an(5GHz)

f:id:osa030:20151017214524j:plain

※11acオフという設定がないので以下を参考に「20MHz」した
http://buffalo.jp/products/catalog/network/11ac/concept.html

  • 11n(2.4GHz)

f:id:osa030:20151017214528j:plain

本来はアプデ前のZ3TCとアプデ後のZ3TCを比較しないと意味が無いのだけれど、当然ながらアプデ前のZ3TCなんて持ってない。幸いにもスマホはXperia Z3(SOL26)を使っているのだが、

製品 SoC Android ファームウェア
Z3TC(SGP611) MSM8974PRO-AC 5.1.1 23.4.A.1.200
Z3(SOL26) MSM8974PRO-AC 4.4.4 23.0.C.0.350

どちらも同じSoCのQualcommのSnapdragon 801(MSM8974PRO-AC)を積んでいる。

www.qualcomm.com

WifiチップセットはSoCに統合されているので同じはずだ。もちろん筐体が違うのでアンテナの配線とかが違うだろうから同じ性能になるわけではないのだが、アプデ前のZ3TCとZ3(SOL26)を11ac接続で利用していた時は通信速度の違いを体感できるレベルではなかったので、アプデ後にどれ位違っているかを比較する意味ではアリかなと。

測定方法

ブロードバンドスピードテストとかでもいいけど、経路にインターネットを挟むよりはLANに閉じたほうがよかろうということで、自宅のLAN内に以下の構成とした。

f:id:osa030:20151017213056j:plain

Z3TC/Z3(SOL26)とNASの間をiperfを用いてTCPのスループットを測定する。

我が家のNASはQNAP製なので「ipkg」からiperfをインストールできた*1

 # ipkg install iperf 
 # iperf -v
iperf version 2.0.4 (7 Apr 2008) pthreads

インストールしたiperfをサーバで起動する。

 # iperf -s

Android側はGoogle Playで公開されている「iPerf for Android」をインストール。

iPerf for Android - Google Play の Android アプリ

アプリを起動すると、iperfへの引数を入力できるので、以下を入れて「OFF」ボタンを押すとiperfをクライアントとして起動できる。

-c xxx.xxx.xxx.xxx(iperfのサーバ側を起動したPCのIPアドレス)

上記引数の場合は、TCPで10秒間クライアントからサーバへパケットを送信してスループット測定する*2

f:id:osa030:20151017221921j:plain

これを10回連続で実行するのを1セットとして、無線接続の種類毎にZ3TCとZ3(SOL26)で交互に3セット行う。

測定してみた

結果を以下の形でまとめた。

  • 1セット(10回)の平均スループット(Mbps)
  • 1セット(10回)の最大スループット(Mbps)
  • 1セット(10回)の最小スループット(Mbps)
  • 1セット(10回)の標準偏差

11ac

Z3TC
セット 平均 最大 最小 標準偏差
1 85.83 146 47.2 29.13
2 141.5 267 23.7 75.37
3 29.98 38.3 25.1 3.45
Z3(SOL26)
セット 平均 最大 最小 標準偏差
1 197.2 201 193 2.49
2 192.8 198 182 6.23
3 195.5 200 191 2.84

もう笑ってしまう位にアプデ後のZ3TCは不安定でスピードが出ていない。平均値ではなく30回のスループットを分布図にしてみるとすごいことになっているのがよくわかる。

f:id:osa030:20151017221951p:plain

11n(5GHz)

Z3TC
セット 平均 最大 最小 標準偏差
1 63.44 88.3 40.6 14.07
2 68.89 93.7 33.5 22.43
3 70.87 84.3 27.1 16.27
Z3(SOL26)
セット 平均 最大 最小 標準偏差
1 53.39 57.6 46.4 3.96
2 59.54 64.5 51 4.83
3 57.56 63.1 47.7 4.81

平均値で見た限りはアプデ後でもZ3TCのほうがスループットはでているのだが、ばらつきが激しく、分布図にすると酷い時はZ3(SOL26)を下回る。

f:id:osa030:20151017222008p:plain

11n(2.4GHz)

Z3TC
セット 平均 最大 最小 標準偏差
1 91.14 96.9 62.1 10.35
2 93.61 95.4 90.6 1.51
3 87.89 91.1 82.5 2.98
Z3(SOL26)
セット 平均 最大 最小 標準偏差
1 53.93 54.8 53.3 0.49
2 50.53 54.2 45.4 2.52
3 49.16 50.8 46.2 1.45

5GHzの結果から比べるとはるかに安定している。全ての測定でZ3TCがZ3(SOL26)を上回っているのは筐体サイズからすれば本来の性能なのかも*3

f:id:osa030:20151017222018p:plain

11ac(再)

実は11acの測定はTCPだけじゃなくてUDPもやってみた。

  • NAS
 # iperf -s -u
  • Z3TC/Z3(SOL26)
-u -c xxx.xxx.xxx.xxx(iperfのサーバ側を起動したPCのIPアドレス)
  • Z3(SOL26)
[ ID] Interval       Transfer     Bandwidth       Jitter   Lost/Total Datagrams
[  3]  0.0-10.0 sec  1.25 MBytes  1.05  Mbits/sec   0.232 ms    0/  893 (0%)
[  4]  0.0-10.0 sec  1.25 MBytes  1.05  Mbits/sec   0.240 ms    0/  893 (0%)
[  3]  0.0-10.0 sec  1.25 MBytes  1.05  Mbits/sec   0.239 ms    0/  893 (0%)
[  4]  0.0-20.7 sec  1.25 MBytes    508 Kbits/sec   0.267 ms    0/  893 (0%)
[  5]  0.0-10.0 sec  1.25 MBytes  1.05  Mbits/sec   0.319 ms    0/  893 (0%)
[  3]  0.0-10.0 sec  1.25 MBytes  1.05  Mbits/sec   0.250 ms    0/  893 (0%)
[  4]  0.0-10.0 sec  1.25 MBytes  1.05  Mbits/sec   0.274 ms    0/  893 (0%)
[  3]  0.0-10.0 sec  1.25 MBytes  1.05  Mbits/sec   0.230 ms    0/  893 (0%)
[  4]  0.0-10.0 sec  1.25 MBytes  1.05  Mbits/sec   0.240 ms    0/  893 (0%)
[  3]  0.0-20.7 sec  1.25 MBytes    508 Kbits/sec  14.129 ms    0/  893 (0%)

パケットロスが発生していない。

  • Z3TC
[ ID] Interval       Transfer     Bandwidth       Jitter   Lost/Total Datagrams
[  3]  0.0-10.3 sec    869 KBytes    693 Kbits/sec  16.314 ms  288/  893 (32%)
[  4]  0.0-10.0 sec    851 KBytes    697 Kbits/sec   0.497 ms  300/  893 (34%)
[  3]  0.0-21.2 sec    851 KBytes    329 Kbits/sec  16.501 ms  300/  893 (34%)
[  5]  0.0-31.8 sec    847 KBytes    218 Kbits/sec   0.511 ms  303/  893 (34%)
[  4]  0.0-42.5 sec    853 KBytes    164 Kbits/sec   0.443 ms  299/  893 (33%)
[  3]  0.0-53.4 sec    854 KBytes    131 Kbits/sec   0.322 ms  298/  893 (33%)
[  5]  0.0-64.7 sec    856 KBytes    108 Kbits/sec  16.804 ms  297/  893 (33%)
[  4]  0.0-10.0 sec    848 KBytes    695 Kbits/sec   0.259 ms  302/  893 (34%)
[  3]  0.0-21.2 sec    834 KBytes    323 Kbits/sec  14.956 ms  312/  893 (35%)
[  5]  0.0-10.0 sec    847 KBytes    694 Kbits/sec   0.518 ms  303/  893 (34%)

パケットロスしまくりんぐ。

これだけロスが多発しているとTCPの再送しまくりんぐでスループットはでないよなあとか思った。

電場状況

我が家の5GHzの電波状況はこんな感じ

  • 他に5GHzは見当たらない

f:id:osa030:20151017214931j:plain

ということで、5GHzの電波環境が悪いからパケットロスが多発しているという訳でもない。そもそもZ3(SOL26)はパケットロスが発生してないので、単純にZ3TCとAP間の5GHz、特に11acの無線通信に問題があるのではないだろうかと考えている。APの相性問題という可能性もあるけれど、Z3TCとZ3(SOL26)は同じSoCなのでWifiチップセットも同じ、かつアプデ前までは普通に使えていたという事を鑑みると

アプデでなんかおかしくなったんじゃね?

と言いたくなるのである。ということで、ソニー様早く直してついでに

Android 6.0 marshmallowにしてください。

ソニー Xperia Z3 Tablet Compact SGP611 ホワイト

ソニー Xperia Z3 Tablet Compact SGP611 ホワイト

au Xperia Z3 SOL26 White 白ロム

au Xperia Z3 SOL26 White 白ロム

*1:管理GUIのAppCenterから「Optware IPKG」をインストールするとコマンドラインで叩ける

*2:であってるはずだ

*3:内蔵アンテナとかスマホよりも条件良さそうだし

スポンサーリンク