父の日なのでオーディオテクニカのダイナミックヘッドホンATH-W1000Zを買いました(前編)
いつも頑張っているお父さんへ、日頃の感謝の気持ちを込めて。
ありがとう、俺。
父イコール俺。俺isファーザー。
実は前々から新しいヘッドホンが欲しいなあと思っておりまして。
今まで自宅で愛用していたのはコチラのヘッドホン。
SONY 密閉型ワイヤレスヘッドホン ハイレゾ音源対応 Bluetooth対応 マイク付 MDR-1RBTMK2
- 出版社/メーカー: ソニー
- 発売日: 2013/10/25
- メディア: エレクトロニクス
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元々はBluetooth接続でそこそこ良い音で音楽が聴きたいという理由で数年前に奮発して購入したもの。apt-x対応は当然のこと、DSEEとS-Master搭載という豪華スペックで今まで満足していたのだ。ところが少し前に不幸にもポタアンに手を出してしまい…
DENON ポータブルヘッドホンアンプ ハイレゾ音源対応/USB-DAC搭載 プレミアムシルバー DA-10-SP
- 出版社/メーカー: デノン
- 発売日: 2014/10/10
- メディア: エレクトロニクス
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ポタアン(DA-10)で音楽を楽しむには、当然Bluetooth接続ではなくケーブル接続にする必要がありMDR-1RBTMK2でもケーブル接続が可能ではあるものの、その場合DSEEとS-Masterは無効化されてしまい音質はベースモデルのMDR-1RMK2相当になってしまうのだ。でもBluetooth接続と比較して音が悪くなったという訳でもないのでそれなりに、というかポタアン経由で結構満足はしていたのだが…
もっと上のヘッドホンで聴いたらどうなるのだろうか。
という欲がでてきてしまった。嗚呼、コレが沼ってやつか。
苦難の道
さて、新しいヘッドホンを購入するにしても今よりランクを上げるとなるとそこそこの出費。お小遣い制のお父さんがコツコツ貯めた大事な資金をインスピレーションで決めてうっかり選択を誤ったりしたら
致命的ダメージ。
ということで、ここ暫くはお店に試聴しに行ったり専門雑誌を買ったりして選定をしていた。といっても、専門雑誌は要らない付録付なので中が立ち読みできずジャケ買いしたらオッサンが見たい特集は3ページ位しか無くてカネ返せコノヤロー!って感じではあった。
開放型が気になる
ポタアンで音楽を聴くのは会社か自宅のインドア環境、最近会社では以前購入したAKGのイヤホンY23をメインに使っている。
ということで、ヘッドホンを使う環境は自宅となるのだが、今まで密閉型のヘッドホンしか使ったことがなかったので密閉型よりも音の広がりが体験できるという開放型ヘッドホンに興味を惹かれた。そこで、店頭で開放型ヘッドホンを色々と試聴してみたところ気に入ったのがコチラ。
ゼンハイザー「HD650」
ゼンハイザー ヘッドホン オープン型 HD 650【国内正規品】
- 出版社/メーカー: ゼンハイザー
- 発売日: 2003/12/01
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AKGやbeyerdynamic、SHUREといった他のメーカーの有名モデルも聴いてみたのけれども、どれもモニター的なフラットな音で解像度は高いのだが、自宅での音楽鑑賞は"音に集中して音楽を聴く"というスタイルではなく"音楽を聴きながら酒を楽しむ"というスタイルなのでその観点で自分の好みに一番あったのがHD650であった。ところが正直予算オーバーだし、そもそも開放型の音漏れが家庭で許容されるものなのかどうかもわからない。ということで、一旦購入を保留して会社の同僚から開放型ヘッドホンを借りて自宅で聴いてみたところ…
嫁氏「開放型ヘッドホンー、OUTー。」
うん、やっぱりそうよね。危ねー買わなくてよかったわ。そりゃ
隣でTV見てるヒトからしたら不快ですよね。奥さん。
ということで、泣く泣く開放型は諦めて密閉型で選ぶことに。
密閉型で悩む
ひとくちに密閉型ヘッドホンといっても、開放型ヘッドホン同様メーカーによって、また同じメーカーであってもモデルによって音の傾向が全然違う。個人的にモニター傾向よりもリスニングに適したものが好み、くわえて最近ドンシャリを長時間聴いているのはしんどいお歳頃になってきたので、高音がキンキン過ぎないやつがいいなーとか、密閉型なんだけど開放型のような音の広がりを感じられるとモアベターよというわがままジュリエットな気持ちが出てきてしまい最終的には以下の製品に絞り込んだ。
SONY 「MDR-Z7」
ソニー SONY ヘッドホン ハイレゾ対応 密閉型 ケーブル着脱式/バランス接続対応 MDR-Z7
- 出版社/メーカー: ソニー(SONY)
- 発売日: 2014/10/18
- メディア: エレクトロニクス
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このモデルの特徴はズバリ
- 大口径70mmHDドライバーユニット搭載
- 4-100kHzという驚異の再生周波数帯域
というスペック。もうスペック厨ならコレだけで買い。"NASAの○○テクノロジー採用"とかの技術ワードに弱いオジサンとしては全然アリだし実売価格も5万円以下とこのクラスにしてはお手頃なモノなのであったが、
- なんだか優秀過ぎてつまらない
- 前もSONY製品だったからどうせなら違うメーカーのがいいわ
- 温もりが感じられない
という、どうでもいい理由が頭をよぎってしまった為に即購入には至らなかったが他に候補がなければ買って後悔はしないレベルであった。
さて、温もりと言えば...アナログ、アナログと言えば...それはやっぱり木ですよ!という単純な思考によりウッド採用のヘッドホンを聴くことに。
JVC「WOOD 01(HA-SW01)」
JVC 密閉型ヘッドホン CLASS-S WOODシリーズ ハイレゾ対応 HA-SW01
- 出版社/メーカー: JVCケンウッド
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IT業界のヒトだと思い当たるかもしれないが、なぜか展示会に行くと業種関係ないビクターのウッドコーンスピーカー採用のオーディオ機器の即売会をしているブースが毎回出ている。毎回出ているということは毎回何らかの売上を出しているということなんだろうがそれほどまでにヒトの心を掴むのは音がいいのか口が達者なのか気まぐれなのか誰にもわからない。ただひとつ言えることは、
木を使っていると何となく良い音がする気がする
だ。実際に木がどう作用しているのかオッサンには全くわからないけれども音に広がりがでているような気もするし低音が自然になっているような気もする。MDR-Z7と比べたらどっちが良い音かと言われると実際はMDR-Z7なんだろうけれどもHA-SW01の音には温もりがあるような気がしないでもない。
木だけに。
これで価格帯がMDR-Z7と同じなら多分コレで決定していたのだが、その価格差(しかも予算オーバー)を踏まえてまで購入したいかと問われるとそうでもない。やっぱりお金は大事なのだ。
FOXTEX「TH610」
FOSTEX プレミアム・リファレンス・ヘッドホン TH610
- 出版社/メーカー: FOSTEX
- 発売日: 2016/06/02
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MDR-Z7とHA-SW01のどちらにしようか悩んでいた所、店の片隅で見つけてしまった。件の糞雑誌で新製品として紹介記事が書かれていた新製品だ。FOXTEXというのはあまり馴染みが無いかもしれないが販売会社のフォスター電機はOEMで色んなメーカーにヘッドホンやスピーカーを提供している会社なのだ。
というオッサンもあの腐れ雑誌を読むまで名前は目にしたことがあるけど正直どんなモンかよく知らないレベルだったが、新製品だし、ウッドだしという理由で試聴してみたところ…
メチャクチャ好みの音である
とにかく解像度が高く、低域から高域まで全ての音が明確に聴こえるのにどこか温かみのある音。これだ。オッサンが求めていた音はこれだ!と思ったが
ちょっと高い。
流石にこの価格帯のものを自分だけ買ってしまうと何か後ろめたさを感じてしまう。笑っちゃう、自分のお金なのにね。
オーディオテクニカ 「ATH-W1000Z」
audio-technica Maestoso 密閉型ヘッドホン ウッドハウジング ハイレゾ音源対応 ATH-W1000Z
- 出版社/メーカー: オーディオテクニカ
- 発売日: 2014/11/21
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ということで、店員さんに声をかけて「FOXTEXのTH610と同じ傾向のヘッドホンはないですかね?もう少し安い価格帯で。」と聞いて紹介してもらったのがコチラ。そこは「いやぁ。これは唯一無二のヘッドホンですから。コイツを知ったらその価格帯では無理ッスよ。」と背中を押して欲しかったのが…。せっかく親切にアドバイスしてもらったのだから聴かない訳にもいくまい。そもそもオーディオテクニカのヘッドホンはドンシャリ傾向なのであまり得意ではないのだが…
アレ?高音がキツくないぞ?むしろ心地よいじゃないか!
解像度という点ではTH610には及ばないもののとても聴きやすい音を出してくれる。懸念していたドンシャリもこのモデルに至っては全くキツくない。どちらかというとスピーカーで音を鳴らしているかのような豊かな低音の響きと高音の伸びを感じた。そうだ、オッサンが聴きたかったのはスピーカーで鳴っているようなサウンドなのだよ。しかもこのATH-W1000Z、発売当初(2014/11)は7万位してたのだが、今では予算ギリギリレベルまでお安くなっている模様。ということで、
オーテク、ゲットだぜ。
ということで後編に続く。
プレミアムヘッドホンガイドマガジン Vol.6 2016 SUMMER
- 作者: 岩井喬,折原一也,鴻池賢三,佐々木喜洋,高橋敦,中林直樹,野村ケンジ,土方久明,山之内正,山本敦
- 出版社/メーカー: 音元出版
- 発売日: 2016/05/30
- メディア: 雑誌
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