初老のボケ防止日記

おっさんのひとりごとだから気にしないようにな。

DENONの据え置きUSB-DAC/ヘッドホンアンプ「DA-310USB」を購入した

値段は据え置きじゃないぜ。

今迄、音楽鑑賞の時はコチラのポタアンを愛用しておりました。

osa030.hatenablog.com

その後、バランス接続用のヘッドホンアンプとヘッドホンをゲットし

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Raspberry PiをNAPとして構築したりと自宅の音楽鑑賞環境も着々と整いつつあるので...

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買っちゃった。

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www.denon.jp

昨年末に発売されたばかりの新製品だ。据え置き型のUSB-DACを色々と調べてみたのだが、最終的には今利用しているDENONの音質が気に入っていたのでコチラをゲットした*1

開封の儀

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パカーン
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ビローン
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ドデーン。内容物は以下の通り

  • 本体
  • ACアダプタ
  • USBケーブル
  • RCAケーブル
  • キャップ(縦置き時に使用)
  • 取扱説明書類

本体

DA-310USB本体を色々な角度で眺める。

  • 上から

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高級感溢れるアルミボディは音質も考慮されているのである。

本体上下のパネルには3mm厚のアルミニウムを使用。表面仕上げはサンドブラスト加工により上品かつプレミアムな質感を実現しました。高剛性なアルミニウムパネルは、外部振動による音質への影響の抑制にも効果を発揮します。

Denon公式 | DA-310USBの仕様・特長 | USB-DAC / ヘッドホンアンプ

前から

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電源OFFの時。左から電源ボタン、ヘッドホンボリューム、ヘッドホン接続口。ヘッドホンボリュームは

音量は、0.5dBステップで精密な調整が可能です。デジタルドメインで処理を行うため、左右チャンネルの音量差を生じるギャングエラーやクロストークを完全に排除することができます。

Denon公式 | DA-310USBの仕様・特長 | USB-DAC / ヘッドホンアンプ

なお、音量調節はヘッドホン接続時のみ可能。つまり、背面のアナログ音声出力は固定出力となるのだが、これは内部系統がヘッドホン出力部とアナログ音声出力部で異なるためだ。そう、ヘッドホン出力部は「DDFA」を採用したフルデジタル・プロセッシング・ヘッドホンアンプなのだッ!

ヘッドホンアンプには、ネットワークオーディオプレーヤー「DNP-2500NE」と同様に新世代のデジタルアンプソリューション「DDFA™」を採用したフルデジタル・プロセッシング・ヘッドホンアンプを搭載。高速かつ極めて精度の高いデジタル・フィードバック・ループを用いることにより、音源に含まれる情報を損なうことなくヘッドホンをドライブします。

Denon公式 | DA-310USBの仕様・特長 | USB-DAC / ヘッドホンアンプ

むむむ。何だかよくわからねーがとにかく音源に忠実に再生されるっつうことだな、多分。

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電源ONした時。電源ボタンとヘッドホンボリュームの間に増えたのは、左から入力ソース選択スイッチ、ヘッドホンゲイン切り替えスイッチ、とディスプレイ。

接続するヘッドホンの能率、インピーダンスに合わせて設定できる3段階のゲイン切り替え機能を搭載しており、300Ωや600Ωなどのハイインピーダンスなヘッドホンも余裕を持って駆動することができます。設定はフロントパネルのアイコンにタッチして切り替えることができます。

Denon公式 | DA-310USBの仕様・特長 | USB-DAC / ヘッドホンアンプ

どんなヘッドホンでもバッチコーイ。因みにヘッドホンゲイン切り替えスイッチはヘッドホンを接続しないと表示されません。

USB-DAC機能は、DSD 11.2 MHzおよびPCM 384 kHz /32 bitの入力に対応しています。DSDの伝送方式はASIOドライバーによるネイティブ再生とDoP (DSD over PCM Frames)をサポート。

Denon公式 | DA-310USBの仕様・特長 | USB-DAC / ヘッドホンアンプ

ということなので、Windows10と接続してDSD256(11.2MHz)のサンプル音源をfoobar2000で再生してみたときのディスプレイ表示が上の写真。再生データの情報表示はDA-10にはなかったので地味に嬉しい。が、多分見るのは最初だけだしそもそもDSD256とか聴きたい楽曲で提供されないしそれ以前に現時点ではSpotifyメインでした自分。

www.spotify.com

それじゃDDFAで音源に忠実に再生されたらアカンのではって思っちゃうじゃない?だがしかし、DA-310USBは「Advanced AL32 Processing Plus」が搭載されているのだッ!

PCM 384 kHz / 32 bit信号の入力に対応した、デノン独自のデータ補間アルゴリズムによるアナログ波形再現技術の最新バージョン「Advanced AL32 Processing Plus」を搭載。進化した独自のアルゴリズムによって補間ポイントの前後に存在する多数のデータからあるべき点を導き出し、限りなく原音に近い理想的な補間処理を行います。デジタル録音時に失われたデータを精巧に復元することで、歪みのない繊細な描写、正確な音の定位、豊かな低域、原音に忠実な再生を実現します。

Denon公式 | DA-310USBの仕様・特長 | USB-DAC / ヘッドホンアンプ

オーマイガ。圧縮音源だろうとハイレゾだろうとPCM音源は有無を言わさず16bitの音声信号を32bit精度へハイビット化、さらに44.1kHzのサンプリング信号を16倍にアップサンプリングしちゃうんだぜ。

後ろから

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左から、ACアダプタ接続口、デジタル音声入力部(USB-B入力×1、光デジタル入力×2、同軸デジタル入力×1)、アナログ音声出力となる。

なお、再生できる音声フォーマットはUSBとそれ以外で異なる。

  • USB-DAC
サンプリング周波数 ビット長
DSD(2ch) 2.8/5.6/11.2MHz 1ビット
リニアPCM(2ch) 44.1/48/88.2/96/176.4/192/352.8/384kHz 16/24/32ビット
  • 光デジタル/同軸デジタル
サンプリング周波数 ビット長
リニアPCM(2ch) 32/44.1/48/64/88.2/96/128/176.4/192kHz 16/24ビット

下から

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フットもデカくて安定しそうだ。縦置きにするときはフットを外して付属品のキャップをつける。

横から

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縦置きにするときはキャップを外してフットをつける。正面のディスプレイはセンサーで自動的に切り替わるらしい(試してません)。

比較してみる

DA-10とDA-310USBを比べてみましょう。

サイズ

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でかッ!って据え置き型なんだから当たり前だ。でも据え置き型にしては小さい方なのだ。大きさが違うんだからそれだけ部材も違うはずだしお値段もねえ…これは期待していいはずよねぇ奥様。

音質

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ということで早速音質を聴き比べてみましょう。買ったばかりでエージング終わってないけど*2。いつも聴いてるSpotifyの曲で勝負だッ!

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使用するヘッドホンは愛用のMDR-Z7。今回はバランス接続用ヘッドホンアンプを介さずに直接聴いてみる。ヘッドホンケーブルはMDR-Z7付属のアンバランスのものを使用。

DA-10

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Xperia Z3(SOL26)とUSB接続してSpotifyアプリで直接再生。なお、RPiでSpotify Connectを試すためだけにプレミアム会員に加入したので音質は最高の320kbpsとなる。

DA-310USB

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RPiとUSB接続してSpotify Connect Webで再生。因みにRaspberry Pi 3(Volumio)でさっくりと認識された。

volumio@volumio:~$ aplay -l
**** List of PLAYBACK Hardware Devices ****
(snip)
card 5: DA310USB [DA-310USB], device 0: USB Audio [USB Audio]
  Subdevices: 1/1
  Subdevice #0: subdevice #0

MDR-Z7のアンバランスケーブルはステレオミニジャックなので変換アダプタを使う。今回はコチラ。

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変換アダプタで音が結構変わるっていう話だから…。安物使ってDA-310USBの音質が劣化しても困るし…と。

感想

で、肝心の音質を較べてみた結果ですが…

DA-310USBのほうが解像度が高くクリアな音質に聴こえた。

解像度が高くクリアな印象があるけれども、DENON特有の音(個人的にはモニタ志向というよりはオーディオ志向な音だと思っている)はちゃんと出ている。
最初はアップサンプリングのアルゴリズムの違いなのかと思ったが、公式情報だけだと違いがわかりにくい「Advanced AL32 Processing」と「Advanced AL32 Processing Plus」について、メーカーに問い合わせして確認したところ"PlusはPCM384kHz/32bit信号までサポート信号を広げただけで圧縮音源のアップサンプリング性能は同じ"とのこと(これはちょっと残念…)。つまり、DAC処理前に行われるアップサンプリングの性能は同等と考えて良いのだろう。とすると、DAC以降の処理の違いが音質に影響していると考えるのが自然であり、そこは通常のDAC「PCM1795」で処理するDA-10と、「DDFA」という最新テクノロジーでフルデジタルで処理するDA-310USBの違いが大きくでたということなのかなあと。
勿論、据え置き型とポータブル型を比較すること自体ナンセンスだろうし、使用するヘッドホンによっても聴こえ方が異なるのだろうけど、アンバランスなのにバランスのような音が聴こえてくるのは驚きである。ということで、DA-310USBに

バランス接続環境に投資済のオジサンは半泣きである。

ともかく、バランス接続ブームの昨今にアンバランス接続でバランス接続に匹敵する解像度が高い音質を出してきたDENONは素バランスいです。

*1:実際には設置場所の物理的制約とか予算とか勢いとかタイミングとか色々な大人の事情があったりするのだ察しろ

*2:USB-DACにエージングがあるのかというのは未だによくわかっていない