初老のボケ防止日記

おっさんのひとりごとだから気にしないようにな。

聴覚測定アプリで音質を最適化する次世代ヘッドフォンアンプ「AUMEO AUDIO」が届いた

これでポンコツ耳ともおさらば!
アレはまだ暑かった頃のこと。
osa030.hatenablog.com

定期的にレポートが届いており、順調にプロジェクトが進んでいるなーと思っていたら…
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届いた。

開封の儀

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箱はこんな感じ。実際にはもう少し大きい佐川の箱に入って届きました。

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箱を開けると…

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「NEXT-LEVEL AUDIO PERSONALIZATION」だってよ。

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中身は以下。

  • AUMEO AUDIO本体
  • 充電用ケーブル(USB/マイクロUSB)
  • 3.5mmステレオミニプラグ オーディオケーブル
  • 収納用ミニポーチ
  • 説明書類

外観

AUMEO AUDIO本体の外観だ。

  • 正面

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こちら正面。ロゴの上(中央部分)にLED。右上の丸いのは音量ダイヤル兼ボタン。大きさは「50mm X 50mm X 12mm」で重さは50g。

  • 上面

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右側は出力ポート(OUT)。ここにイヤホン(ヘッドホン)を繋ぐ。左側は音量ダイヤル。

  • 下面

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左側は入力ポート(IN)。ここにDAPやスマホからの出力を繋ぐ。右側は充電ポート。

  • 右側面

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右側は電源ボタン。左側はBluetoothのON/OFFスイッチ。

  • 裏面

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Bluetoothが搭載されているので技適が記載されている。

それでは早速使ってみたい所だが
充電しなければなにもできないのだった...。

充電してみた

フル充電には約2時間かかるとのこと。充電中に電源ボタンを押すとLEDで充電状態が判別できる。

  • 充電中

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  • 充電完了時

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今度こそ早速使ってみたい所だが
専用アプリを入れなければなにもできないのだった...。

アプリ使ってみた

AUMEO AUDIOを利用するには、まず専用アプリ「AumeoHub」をインストールして設定する必要がある。

AumeoHubを App Store で
AumeoHub - Google Play の Android アプリ

以降、宗教上の理由でAndroidアプリで進む。

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Google Playからインストール。

アカウント登録

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起動するとアカウント登録を強いられる。説明がないのでなんで登録が必須なのかわからなかったが、この後作成するオーディオ・プロファイルをクラウドで保存する為にアカウント作成が必要ということらしい*1

オーディオプロファイルの作成

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いよいよオーディオ・プロファイルの作成だ。2ステップの手順が必要になるようだ。

ステップ1「Bluetooth接続」

まずはAUMEO本体とアプリをインストールしたスマホをBluetooth接続させる初期設定(ペアリング)だ。

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BluetoothスイッチをONにしてから電源ボタン長押しでペアリングモードに入る。ペアリングモードで動作中はLEDが3箇所赤く点滅する。

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あとは普通のBluetooth機器同様にスマホから検索して接続するだけ。

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ペアリングが完了するとアプリ上にペアリングしたAUMEOが表示されるのでそれをタップ。

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これでアプリとAUMEOが接続できた。

ステップ2「オーディオプロファイルを作成」

ようやく本題だ。
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アプリからAUMEOに接続できているとメニューに「オーディオ・プロファイルを作成」が出現する(アプリから接続できてないと表示されない)。

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AUMEO本体の音量ダイヤル、もしくはアプリの画面上に表示されているダイヤルを調整して片耳につき8種類の周波数のプロファイリングを行う。イメージとしては健康診断の聴力測定だ。各周波数で「ピー」という音が流れるのでそれが"かろうじて"聞き取れるボリュームに調整するだけだ。

今回のプロファイリング結果はコチラ。

  • 左耳

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  • 右耳

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青い部分が通常よりも聴こえてないと判断された部分。
実際にやってみると、健康診断と違い周囲の環境にかなり影響されるので測定時とAUMEOを使った音楽鑑賞時の環境が大幅に異なると効果が微妙になりそうだ。また、利用するイヤホンやヘッドホンなどの再生環境で聴こえ方は変化するので、それぞれで個別にプロファイル作成を行うことが推奨されている。なお、プロファイルは複数作成して保存できる。

ステップ3「オーディオプロファイルを適用」

「作業はたったの2ステップ。」だったのでは…。

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最後は作成したプロファイルを選択してAUMEO本体に適用してやる。これでプロファイルに基づいた補正が有効化される。

はい、お疲れ様でした。

使ってみた

ふぅ…長かったがいよいよAUMEO体験だ。

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AUMEOはBluetooth接続と3.5mmオーディオケーブル接続の2種類で楽しむことができる。

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漢は黙ってケーブル接続だ。

先程AUMEOに適用したプロファイルはAUMEO本体の音量ダイヤルを正面側から押すことでON/OFFが可能だ。ということで、音楽再生中にON/OFFして違いを体験してみたのだが
結構違う。
今回適用したプロファイルは先程の画面キャプチャ版なのであるが、ONにすると今まで聴こえにくかった音が音量を上げなくてもスッと聴こえてくるイメージだ。正直ここまで変わるとは思わなかった、なるほどこれは面白いぜ。個人的には作成したプロファイルを基に好みでイコライジングもできるとよかったのだが、それなしでも充分効果は体験できる製品であった。

ただ、アプリとしての出来はイマイチであり、少なくとも以下の2点は改善してもらいたい。

プロファイル作成時に調整できるボリュームの下限が大きすぎ

再生環境によるところも大きいのだろうが、防音環境でなくとも深夜等の静寂環境で測定すると全ての音域で最小音でも”かろうじて”聴こえてしまうので
補正がゼロだ。
これはプロジェクトページでも同様の感想が上がっているのでアプリや本体のファームを改良して下限を下げて欲しい。まあ我々が”かろうじて”のしきい値を上げてやるという運用もアリかなとは思うが。

適用中のプロファイルがわからない

アプリ上では現在どのプロファイルが適用されているのか
判別ができない。
現在どのプロファイルが適用されているのかがわかりにくいのでそこは改善してほしいところだ。なお、プロファイル一覧には「同期済」という表示があるが、これはAUMEOへの適用状態ではなくクラウド経由でのデータ同期を意味しているのだが、これも説明不足で混乱の元だ。

ということで、発想は非常に魅力的で製品の効果も抜群なのであるが、いかんせんソフトウェアの出来でちょっと損してるイメージが強いのが惜しい。今後どこまでソフトウェアで改善できるのかわからないのであるが、末永く使っていきたいと思わせる製品である。後はユーザの意見を吸い上げてより良い製品を開発してもらえると今回支援した意味があるかなと思えるので是非とも次製品にフィードバックをお願いしたい。

*1:複数端末にアプリをインストールすると作成済のプロファイルが表示されるのでそう判断した