CMにも使われていた少年ナイフの「Top of the World」が収録されたトリビュート盤「If I Were a Carpenter」はいいぞ
先日、TwitterのTLで「少年ナイフ」という単語を久々に見たので、あまり知られていないこのアルバムについてご紹介したいと思います。
そもそも少年ナイフといえば、グランジブームの時に日本よりも国外で人気があったガールズバンドで、国内ではアンダーグラウンド的な存在だったと思います、当時は。とかなり適当なことを書いて申し訳ないのですが、実は私も正直少年ナイフをちゃんと聴いたことないのです。この曲以外は。
マイクロソフトのCMやサントリーのCMにも使われていたので、皆さんも聞いたことあるんじゃないでしょうか? 正直カーペンターズの原曲よりもキャッチーでイケてますよね。カーペンターズがいくら有名といえども私はリアルな世代ではありませんし、実際に聴いてみても"確かに曲のメロディは素晴らしいし歌声も素晴らしい。けれど、ポップすぎて何だかちょっと物足りないな"という印象でした。そのカーペンターズの数々の名曲を、グランジブーム全盛期にグランジ勢を中心にカーペンターズの名曲をカバーしたトリビュートアルバムがコチラ。
「If I Were a Carpenter」- Various artists -
- アーティスト: Various artists
- 出版社/メーカー: Universal Music LLC
- 発売日: 2007/02/22
- メディア: MP3 ダウンロード
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今回は少年ナイフ以外のおススメ曲も合わせて紹介したいと思います。
「Goodbye to Love」- American Music Club -
アルバムのTOPを飾るナンバーです。正直このバンド知りませんが、低めのエエ声とグランジ特有のノイズ入ったギターが曲のメロディにあっていい感じになっております。
「Superstar」- Sonic Youth -
グランジ界の重鎮ソニック・ユースさんがカバーしているイントロの切ないメロディが特徴的な曲です。いい具合に原曲を壊してくれてますが、そのおかげで原曲のメロディの良さが光ってこれはこれで原曲よりもカッコいいのではないかと。
「(They Long to Be)Close to You」- The Cranberries -
クランベリーズのヴォーカル、ドロレスの美しい歌声とクリーンなギターが美しい曲です。うまくクランベリーズ風にアレンジされていますが、原曲の良さを損なわない良アレンジ。
「Yesterday Once More」- Redd Kross -
皆様ご存じカーペンターズの代表曲ですが、これがまたいい感じにロックなナンバーになっております。グランジってテクニックがないだけポップな曲に合うんでしょうかね。パワーポップ最高。
「Let Me Be the One」- Matthew Sweet -
失礼ながらご本人様の顔に似合わず素敵な歌声です。まさかこの声で腕にラムちゃんのタトゥー入りとは誰も思もわないでしょう。この曲もアルバムの終盤にふさわしいいい曲です。
他の曲も全部いいのですが書き出すときりがないのでこの辺で。トリビュートアルバムって、普通は"やっぱり原曲が一番だよなあ"と思うことが多いんですけど、このアルバムに限っては原曲の良さが改めてわかると共に、グランジとポップスの相性が抜群なんだなあと感じさせてくれる名盤です*1。
*1:残念ながらCDは廃盤っぽいですね