初老のボケ防止日記

おっさんのひとりごとだから気にしないようにな。

香港・マカオでプリペイドSIM「SIM2Fly」を使ってみた

前回海外旅行に行った時は、まだスマートフォンなんてものはなかったのでガイドブック片手に知らない街を不安そうに旅したものだったが、今やスマートフォンを持って行けば大抵の場所でネットに繋がるいい時代になったもんだなあ。

さて、じゃあどうやって海外旅行でスマートフォンを使えばいいのかというと、大きく分けて2パターン。

  • 契約している日本の携帯電話事業者の国際ローミングをオプションで利用する
  • 海外旅行先に対応したプリペイドSIMを購入し旅行期間中のみSIMを入れ替えて利用する

契約している日本の携帯電話事業者の国際ローミングサービスを利用する

こちらは現在利用しているスマホとSIMがそのまま利用できるので安心なのだが料金が高い。

携帯電話事業者によっては、1日980円からデータ通信が利用できるらしいのだが、現在自分が契約しているワイモバイルの場合、データ通信だけで1日2,980円が発生する(定額の場合)。

なお、ついでに格安SIM(MVNO)をいくつか調べてみた所、海外での音声通話やSMSは利用可能なものの、データ通信は対応してるところはなかった。

海外旅行先に対応したプリペイドSIMを購入して旅行期間中のみ利用する

こちらは別途旅行先のプリペイドSIMと旅行先の周波数帯に対応したSIMフリーのスマートフォンが必要となる。

SIMフリーのスマートフォン

格安SIM(MVNO)から購入した場合はSIMフリーだと思うので恐らく問題ないのだgふぁ、MNOと呼ばれる携帯電話事業者が販売しているスマートフォンはSIMロックがかかっているので、SIMロックを解除してSIMフリー化する必要がある。たしか現状SIMロック解除は購入者本人のみしかできないので中古でスマホを購入した場合は残念ながらSIMロック解除はできない、ことにしておく。

自分は以下のスマホをSIMロック解除済みの以下のスマートフォンを利用しているのでこの問題はクリア。

X2 | HTC 日本

HTC製で、ワイモバイルのキャリア機ながら、SIMフリーな兄弟機の「HTC U11 life」と対応周波数は同じなのでSIMロック解除済みであれば海外旅行も問題ないはず。

HTC U11 life | HTC 日本

プリペイドSIM

旅の目的地である香港・マカオで利用可能という、こちらのプリペイドSIMを購入。

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www.ais.co.th

こちらのプリペイドSIM、AISというタイの携帯電話事業者が販売しているもので、香港・マカオ含めたアジア16カ国で利用できる(製品HPだと18カ国になっているがAmazonの製品ページだと16ヵ国となっている)。なお、どうやらタイ本国では利用できないらしいのでそこだけ注意が必要だ。

www.ais.co.th

このSIMの使い方は簡単でスマートフォンにSIMを挿して以下を行うだけ。

  • ローミングを有効にする
  • 指定のAPNを設定する

Amazon経由で購入すると日本語の説明書が付属するのでそれに従えば問題ない。なお、APNは機種によっては手動で設定しなくても自動設定される場合がある(X2の場合はそうだった)。SIMの有効化は少しタイムラグがあり、10分位するとタイ語のSMSが届くのでそれを目安にデータ通信してみると良いだろう。

こちらのSIMの特徴は、有効化してから8日間のみ利用可能であり、期間内はデータ通信が使いたい放題であるところ(4GBを超えると128kbpsへ制限される)。しかも、日本国内でも利用できるので、自宅出発前にSIMを取り替えておけば現地でSIMを抜き差しする必要がない。

注意点としては、データ通信専用SIMなので音声通話はできない点だ。といっても、今時は音声通話はLINE等のSNSアプリを使ってやるだろうから、問題になるとすれば万一の際に海外旅行保険の窓口に連絡する時だろうか(それもホテルの電話を借りればよいのだが)。

さて、最後にこのプリペイドSIMを使う場合に、スマートフォンが対応している必要がある周波数なのであるがAmazonの製品ページには

周波数帯域:【4G】2,100MHz 【3G】900MHz、2,100MHz 

とあるのだけれども、実際はローミング先の携帯電話事業者によって異なる。 ということで、日本・マカオ・香港で使ってみた時のローミング先の携帯電話事業者と周波数帯をチェックしてきた。

日本

日本国内でのローミング先は「SoftBank

SoftBankのLTE利用周波数帯はB1,B8,B9,B41。
Softbank - Japan - Wireless Frequency Bands and Device Compatibility

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Band3を掴んでいる。

Y!mobileがB3なので、そちらを掴んでいるのだろう(上記検索ではY!mobileがでてこなかった)。スクショを残し忘れたが、国内移動中はB41やB1を掴むこともあった。

マカオ

マカオ内でのローミング先は「CTM

CTMのLTE利用周波数帯はB3とB40。
CTM - Macao - Wireless Frequency Bands and Device Compatibility

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Band3を掴んでいる。

香港

香港内のローミング先は「CSL

CSLのLTE利用周波数帯はB3とB7。
CSL - Hong Kong - Wireless Frequency Bands and Device Compatibility

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こちらもBand3を掴んでいる。

結論

ということで、香港・マカオに旅行する時はこのSIMとBand3に対応したSIMフリーのスマートフォンを持っていけば問題はなかった。香港からマカオにフェリーで移動する際に一時的に3Gになったことがあったものの、基本はLTEで速度的にも快適であった。 なお、ローミング先が変わるたびに初回同様10分程度の通信断が発生する。こちらもSMSが届くのでそれを合図に通信を開始すればよい。

最後に、AISのこちらのページにローミングに関する情報がまとまっている。
Roam Like Home Package – AIS

今回、日本・香港・マカオのローミング先の携帯電話事業者は、上記ページの記載通りであったことは実際に確認できたが、その他の国で実際に試した訳ではないのであくまで参考情報程度にとどめてほしいのだが、上記ページで訪問する「Country」の「Network」の名称で以下のサイト内から検索すれば現地でローミング時に利用する周波数帯は推測できるだろう。

Wireless Carrier and Mobile Network Operators Frequency Bands - Page 1 of 65

なお、今回紹介したSIMは「アジア・オーストラリア」向けなので、欧米に行く場合は以下を購入しないと使えないので注意しましょう。