ロスレスな定額制音楽配信サービス「Deezer」を試してみた
定額制音楽配信サービスとしてはこのところずっと「Spotify」を利用している。
「Spotify」自体にはなんら不満はないのだが、先日ヘッドホンを新調したこともあり巷で話題の"ロスレス"な音楽を聴いてみたくなった。そこで、現時点で日本で唯一ロスレスな定額制音楽配信サービスをしている「Deezer」を試してみることにした。
現在の音楽鑑賞環境
おNEWなヘッドホン「DENON AH-D7200」とポータブルアンプ「CHORD Mojo」。従来のバランス構成からシンプルな構成に原点回帰。
ロスレス(lossless)とは
ところで「ロスレスって何?」という人も多かろうので簡単に説明。
CDの音を損なうことなく圧縮された音源のことを"欠損がない"ことから「ロスレス」と呼ぶ。これに対して、aacやmp3などのiTunesでダウンロード販売されている楽曲やSpotifyをはじめとする定額制音楽配信サービスで配信されている楽曲はデータサイズを小さくするためにCDの音のうち人間の耳に聴こえないデータをガッツリ削って圧縮している。これらの音源は削った部分は元に戻せず"欠損する"ことから「ロッシー(lossy)」と呼ばれる。
つまり、CD並の良い音で聴けちゃう定額制音楽配信サービスが「Deezer」ってことだ。
Deezerでロスレス再生してみる
他社の定額制音楽配信サービス同様、Deezerも様々なデバイスで音楽を聴くことはできるのだが
ロスレス再生は一部のデバイスのみに限定される。
FLACファイルを再生するには、FLACファイル対応デバイスと適切なブロードバンドインターネット接続が必要です。FLACファイルに対応していないデバイスで> Deezerを使用されている場合は、Deezer Premiumが主に提供する音質(320 kbps)で楽しむことができます。
対応デバイスリスト
Deezerのデスクトップアプリが動作できるすべてのMac/Windowsパソコン
Bang & Olufsen
MOON by Simaudio
Sonos
Yamaha MusicCast
Chromecast
Chromecast built-inスピーカー
Google Home
現時点では、モバリル端末、又は、タブレットDeezerのモバイルアプリからFLACファイルを再生し、モバイル端末、もしくは、タブレットから直接出力することはできません。
Chromecastデバイスである「Chromecast Audio」を所有しているので、mojoと光接続させてモバリル端末であるAndroidスマホにインストールしたDeezerアプリから再生させることにした。
Chromecast Audioでロスレス再生
「地下室」と名付けられたChromecast Audio。
「HiFi」というのがロスレスを指すらしい。
「地下室(Chromecast Audio)」に「HiFi」で再生開始。ロスレスな音源はサイズが大きいので再生には時間がかかるようだ
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数秒どころか1分以上待っても再生される気配がない。他の曲を選択しても同じ。何度か繰り返していくうちに「地下室」が反応しなくなった。
「地下室」を再起動しては何度も繰り返しようやく再生できた。が、別の曲を選択するとまた同じ症状に。因みにインターネットの接続速度は実測50Mbps出てるのでボトルネックにならないはずだ。試しに、今度はiPod touchにDeezerアプリをインストールしてみたが結果は同じ。配信サーバ側が混雑してる可能性も考えて時間帯を変えて試してみても同じであった。ということで、
残念ながらChromecast Audioではまともに再生はできなかった。
PCでロスレス再生
仕方がないのでChromecastは諦めて、今度はPC(Windows)で試してみる。 PCでもブラウザ経由ではロスレス再生はできないのでアプリをインストールする。
こちらがWindowsアプリ。ベータ版ということもあってかさっぱりしている。
再生品質で「HiFi」を指定。
PC版のアプリでは数秒も待たずに再生された。なるほど、これがロスレスの音か。といっても、正直なところ今までSpotifyで聴いていた音との違いがイマイチわからない。ということで、ロッシーなSpotify(高音質ストリーミング:320kbps)と同じ曲を聴き比べてみた。
宇多田ヒカル「花束を君に」
エリック・クラプトン「Change The World」
スティング「Englishman In New York」
曲がMP3やストリーミングで圧縮されると、ファイルサイズを小さくする為にアルゴリズムにより音源の中のデータが取り除かれてしまいます。通常のストリーミングと 320 kbpsのMP3は、曲を認識するのには十分です。しかしHiFiでは16-Bit / 44.1 kHzのFLACで、従来のアナログ音源に含まれるすべてのデータを聴くことができます。 例えるなら「メガネをかけてものを見る」と言えるでしょう。
https://www.deezer.com/ja/offers/hifi
すまん、オジサンはハズキルーペじゃないと駄目っぽいわ。
ということで「ロスレス」という言葉に惹かれてDeezerを試してみたのだが、肝心の音質の違いはこちらのスペック不足で体感できることができなかった。また、Spotifyの4000万曲に対して5300万曲とうたう曲数の優位性も正直アプリの使い勝手がイマイチなせいで惹かれるところはなかった。ともかく、一番の売りである「ロスレス」が体感できない人間にとってSpotifyの倍額近い定額料を支払うのはちょっと無理がある。ということで、
Spotify、君に決めた。
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