ひやかし中華DACはじめました。
ユー、買っちゃいなYO!
前回までの話。
osa030.hatenablog.com
ヘッドホンに続いて、DAC/ヘッドホンアンプもアップグレードすることにしたはいいものの、新しく導入予定の機材はメーカー欠品中で次回入荷は10月以降となっているにもかかわらずこれまで利用していた機材を先走って放出してしまった。つまり、1ヶ月以上も再生に必要な機材が揃わないので良い音で音楽が聴けないのだ。仕方がないので酒で気持ちを紛らわしていたら名案を思いついた。
いっちょ、中華DACでも買ってみっか。
"中華スマホ”と呼ばれる、中国メーカー製のスマートフォンが脚光を浴びている。"価格の割に性能が良い"、つまりコスパが良いというのが一番の理由だ*1。オーディオ製品についても同様の流れが起こっており、既に”中華イヤホン”や”中華DAP*2”はオーディオ専門店でも普通に扱われておりイヤホンで良い音楽を聴きたい層の間では認知度も高い。にもかかわらず"中華DAC"や"中華アンプ"と呼ばれる据え置き型のオーディオ製品については、一部メーカーの製品を除いては専門店や量販店では全く取り扱いがなく、Amazon等のネット通販だけでしか購入できない*3。そうしたこともあってか、"安かろう悪かろう"という印象だけが注目されてしまいプアオーディオと揶揄されるものであったが、昨今は品質改善がされてきたようである程度の価格帯の製品は国内外のオーディオマニアから一定の評価を得ているらしい。
かく言う自分も、今回の買い換えで実は中華DACを候補に検討していた。と言うのも、これまで使っていたTEACの「UD-505」に搭載されていたDACチップの後継にあたる旭化成(AKM)の最新ハイエンドチップ「AK4499」を搭載した中華DACが既に発売されており、しかも価格帯は同じDACチップを搭載した場合の国内オーディオメーカー製品の半額以下である*4。
"価格が安いのは、DACチップメーカーの評価基板通りの素の音質で独自のカスタマイズされていない証拠、つまり薄っぺらい音。"
"最終的に耳に伝わる音は、システム(再生機器全体)で決まるし、音作りはアンプやヘッドホンなどの下流でやればよい。メーカー独自の余計な色付けはむしろ害悪。"
と市販のカレールーに隠し味を入れる入れない問題のような話をネット上でみかけるが、結局のところ、試聴できないのでどちらの意見が正しいのか判断できない(恐らくどちらも正しいのだろうが)。実際、自分も購入を検討したにもかかわらず試聴もせずに10万近い金額を支払う度胸がなく、実際に試聴して良かったと感じたRME「ADI-2 DAC FS」を選んだのだ。そんな経緯もあって、本命を迎えるまでの中継ぎとして入門レベルの中華DACを試してみるのも悪くないなと思い始めたのだ*5。
アルコールってすごい。
低価格帯の製品であれば、期待にそぐわない残念な子だったり性能は一級品だが耐久性が三流品だったとしても精神的ダメージはきっと少ないだろう、と無理やり自分を納得させ購入候補を探していたら、最近発売されたTopping*6の「E30」という製品が「RME ADI-2 DAC FS」と同じDACチップを搭載しているではないか。この製品はDAC単体なのでヘッドホンアンプを別に用意する必要がある。そこで、同じくToppingの「L30」を組み合わせることにした。こちらの製品は海外サイトで(数値上は)評判が良いと絶賛されているToppingのヘッドホンアンプ「A90」と同じ設計者が作ったものらしく、アンバランス接続であれば十分な性能はもっていそうだ。しかもこの2つ、合わせても3万と「RME ADI-2 DAC FS」の4分の1の価格で
超絶コスパ良い。
ふと、そのお金があれば純正のバランスケーブルが買えるのになと思ったりもしたが「RME ADI-2 DAC FS」はアンバランス接続だから不要!とまたも無理やり自分を納得させて購入することにした。Toppingの製品はAmazonでも買えるが、どの業者も中国からの直接発送で納期が2週間位となっていたので、今回は中華サイトで直接購入して納期短縮を図った。
使い慣れた日本のネット通販と違い、発注処理に1~3営業日かかるというのだが注文から4日経過した今も発送連絡は来ていない。
一体、どうなってしまうのか。