サブスク音楽配信サービス間でプレイリストを転送してみた。
今までサブスク音楽配信サービスは「Spotify」を愛用していた。最近自宅のリスニング環境を更新したので、自宅では主に「TIDAL」でロスレス配信を堪能している。せっかくなら「Spotify」で作成したプレイリストをそのまま「TIDAL」に移行できたら楽なのに…と思って調べてみました。
プレイリスト転送サービス
ググったら、すぐに次のサービスが見つかった。
イエーイ、これで楽勝だぜと思ったら、どちらのサービスも
「Amazon Music」からのプレイリストを転送することができない。
理由は、Amazonが外部に公開している機能(API)が読み取りだけで書き込みがないからだそうだ。せっかく今回実験対象として「Amazon Music」も追加しようとわざわざUnlimitedに加入したのに…。
突然ですが「Amazon Music Unlimited」、なんと2020/10/14までは未経験の方は4ヶ月99円だそうなので興味がある人はとりあえず3ヶ月加入してみたらいかがでしょう?
自分は過去に加入経験があるので99円ではなく300円も課金をされてしまい、悔しくて夜も8時間程度しか眠れないのでもう少し調べてみたら「SongShift」というiOSアプリが「Amazon Music」 へのプレイリスト転送に対応していることが判明した。公式のAPIが提供されていないのにどうやって転送するのか謎は深まるばかりだけれども流石に天下のApple様のApp Storeにアップされているアプリがユーザ様のAmazonアカウントで怪しいことはしないだろうと、使ってみることに。
転送を試してみた
今回は以下の音楽配信サービスと転送サービス(アプリ)を使ってみた。
音楽配信サービス
- 「Spotify」
- 「Amazon Music (Unlimited) 」
- 「TIDAL」
※「Amazon Music」は再生可能な楽曲数が制限されるので敢えて「Amazon Music Unlimited」に加入。
プレイリスト転送サービス(アプリ)
※「Soundiiz」は無料版では制限が多かったので今回は除外。
転送プレイリスト
Spotify
- 「My favorite(全219曲)」
- 「When We Were Young(全148曲)」
- 「シン・お前らのオススメカバー曲教えろ(全107曲)」※諸事情で楽曲数変わってます
TIDAL
Amazon Music
※「Amazon Music」は普段使ってないから自分のプレイリストではないのを適当にチョイス。
転送結果
はい、転送結果ドーン。
転送元 | プレイリスト | 楽曲 | 転送先 | 使用サービス | 転送結果 | 成功率 |
---|---|---|---|---|---|---|
Spotify | My favorite | 219曲 | Amazon Music | SongShift | 138曲 | 64% |
TIDAL | SongShift | 94曲 | 43% | |||
TIDAL | Tune My Music | 207曲 | 95% | |||
When We Were Young | 148曲 | Amazon Music | SongShift | 96曲 | 65% | |
TIDAL | SongShift | 67曲 | 46% | |||
TIDAL | Tune My Music | 148曲 | 101% | |||
お前らのオススメカバー曲教えろ | 107曲 | Amazon Music | SongShift | 59曲 | 55% | |
TIDAL | SongShift | 56曲 | 52% | |||
TIDAL | Tune My Music | 96曲 | 90% | |||
TIDAL | sound check | 13曲 | Amazon Music | SongShift | 7曲 | 54% |
Spotify | SongShift | 13曲 | 100% | |||
Spotify | Tune My Music | 13曲 | 100% | |||
Amazon Music | どこかで聴いたCMソング | 99曲 | Spotify | SongShift | 43曲 | 43% |
Spotify | Tune My Music | 51曲 | 52% | |||
TIDAL | SongShift | 12曲 | 12% | |||
TIDAL | Tune My Music | 18曲 | 18% |
- 「SongShift」は一度、転送元のプレイリストの楽曲が転送先に存在するかチェックして、その結果を一覧で出力する。その時にマッチしなかった(転送先で見つからなかった)曲は手動で編集できるようだが今回はあえてなにもしないで転送。
- 「TIDAL」はプレイリストに転送できた曲でもそのまま再生できないケースがあった。楽曲データベース上は存在するが現時点ではレコード会社が配信許可をしてない楽曲とか。
考察
同じプレイリストを同じ音楽配信サービスに転送したのにも関わらず、随分と転送成功率が違う(なんで100%超えてるのかはさておき)。マッチングアルゴリズムの違いが如実に現れたようだ。
因みに「TIDAL」は日本向けにサービス展開してないので邦楽が他のサービスよりも少ない。しかも楽曲名やアーティスト名は日本語表示されないので、検索も英語で行わないと楽曲を見つけることができない。それもあって、転送先が「TIDAL」の場合に転送元のプレイリストに収録された邦楽楽曲はほとんど転送失敗するんだろうと予想していたのだが「Tune My Music」を使って転送することで割と邦楽も提供されているのだという新たな発見ができた。
つまり「Spotify」などの他の音楽配信サービスで邦楽をプレイリストに突っ込んで「Tune My Music」経由で「TIDAL」に転送すれば勝手にマッチングしてくれるのでわざわざ自分で日本語を英語に変換して検索しなくても見つけてくれる。これはめっちゃ捗る。
しかも、「Tune My Music」はブラウザ上でユーザ登録も不要で利用できる上に、「Spotify」から転送する場合はプレイリストのURLを貼るだけ、「Amazon Music」から転送する場合は、ブックマークレットを使えばいいだけなのでお手軽に使える。そんな訳で「TIDAL」、じゃなくて
「Tune My Music」オススメです。