自宅インターネット回線の更新時期がやってまいりました
現在、自宅で利用している光回線は「auひかり」だ。これは2年前に携帯電話事業者をauにMNPした際に加入したもので、丁度携帯端末の割引上限が2万円となる直前だったので携帯電話とセットで契約すると家族全員分の端末(4台)が貰えるお得に購入できると言われ、あまり深く考えずに加入したのだけれども、その後特に速度や品質に不満もなく現在まで利用していた。
現在の速度。時間帯によってばらつきはあるものの、家族から文句も出ておらず。
そんなこんなで、2年契約の更新月を迎えたのでこれを機会に乗り換え先を検討することにした。
我が家で利用できるインターネット回線は、光回線は「auひかり」と「NTTフレッツ」のみ。「NURO光」は希望は出しているものの、管理組合の承認を得ることができず現時点は利用できない*1。その他に、CATVの「J:COM」が導入されているのでCATV回線経由でインターネット接続を行うことも可能なのだが、あまり評判がよろしくないので候補外とした。よって「auひかり」と「NTTフレッツ」の2択なのであるが、残念なことに我がマンションはVDSL方式なので「auひかり」と「NTTフレッツ」のどちらにしても現時点で利用可能な速度は100Mbps迄。冒頭で不満はないとはいったものの、将来的に足りなくなる可能性はゼロではないのでどうにかならんものか…と思っていたら、
株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)は、工事をすることなく、対応機種をコンセントに挿すだけでWi-Fi環境※1を実現でき、ドコモの5G/4Gネットワークをデータ量の制限なく※2ご利用いただける「home 5GTM」の提供を、2021年8月27日(金曜)から開始いたします。
(中略)
今回、「home 5G」の開始に伴い、対応機種であるホームルーター「home 5G HR01」を発売いたします。本機種は、受信時最大4.2Gbps※5の5G通信に対応しており、Wi-Fi 6※6とビームフォーミング※6※7対応で快適な通信をご利用いただけます。なお、「home 5G HR01」と接続するデバイス(スマホやタブレット、パソコンなど)との間における通信速度は、有線LAN通信時は受信最大1,000Mbps、Wi-Fi通信時は受信最大1,201Mbpsとなります。
報道発表資料 : 「home 5G」の提供を開始 | お知らせ | NTTドコモ
残念ながら我が家は現時点で5Gエリア圏外なのだが、ドコモのサービスエリア情報によれば、今年中に受信時最大1.7Gbps~1Gbpsの4G(LTE)が利用できるようになるらしい。あくまで理論値なので実際の速度は半分以下だとしても現在に比べたらかなり高速化できるではないか、しかも料金もそこまで高くない。でも固定電話をひかり電話にできないのでこれを機会に営業電話9.5割の20年使い続けた固定電話番号を捨てたろかな、とあれこれ思案していたら
※2 ネットワークの混雑状況により、通信が遅くなる、または接続しづらくなることがあります。また、当日を含む直近3日間のデータ利用量が特に多いお客さまは、それ以外のお客さまと比べて通信が遅くなることがあります。なお、一定時間内または1接続で大量のデータ通信があった場合、長時間接続した場合、一定時間内に連続で接続した場合は、その通信が中断されることがあります。
つまり、何も考えずに無制限で使えるという話ではなくて3日間で使えるデータ利用量の上限が設けられているということなのだが、肝心な制限のかかる上限の値がぼやかされている。他社の同様のサービスは3日間で15GBと明記されていることからそこからあまり離れた値ではないと思われる。では、実際に一般的な動画干渉でどのくらいデータ通信量が発生するのかというと、
Netflixのデータ使用量の設定には、次の4つがあります。
1台のデバイスでの1時間あたりのデータ使用量:
- 低: 最大0.3 GBのベーシック画質
- 中: 最大0.7 GBの標準画質
- 高: 最高画質:
- 標準画質 (SD): 最大1 GB
- 高画質 (HD): 最大3 GB
- 超高画質 (UHD 4K): 最大7 GB
つまり、リビングのTVで4K画質で2時間映画を見たら、それだけで最大14GBのデータ通信が発生する。4K画質でないにしても例えばHD画質で海外ドラマを一気観しようとしたら1時間の全10話としても30GB。はい、
解散。
そこまで動画を見ないにせよ、サブスクでハイレゾ音源を再生しまくったり、全くTVを見ない子供達がYoutubeを見たりゲームをしたらあっという間に上限に達してしまいそうだ。という訳であっという間に夢は潰えて、結局は光回線の「auひかり」と「NTTフレッツ」の2択に戻る訳だが、VDSL方式だと「NTTフレッツ」は現状は100Mbpsの壁は越えられないが「auひかり」には「タイプG」と呼ばれる下り最大664Mbpsが利用可能な方式が存在するのだ。
マンションの建物共用部まで光ファイバーが引き込まれているマンション向けのサービスタイプです。建物共用部から各戸までは既設の電話線を活用し、光ファイバーをマンション棟内の複数のお客さまで共同利用します。
タイプGには、通信の最大速度の違いによりG契約とV契約の2種類がございます。
G契約 下り664Mbps/上り166Mbps
V契約 下り100Mbps/上り100Mbps
マンション タイプG | auひかり マンション:インターネット回線 | au
と言っても、「タイプG」は建物の共有部にauが設置した機器が対応していないと居住者は利用できない。機器の入れ替えは対応エリアで順次行われているようなので気長に待つしかなさそうだ*2。その間、一旦「NTTフレッツ」に乗り換えるのも悪くないのだが、通信品質的に現状不満はないし、料金面でもキャッシュバックを考えなければ毎月のコストはほとんど変わらない。にもかかわらず、2年縛りを強要されていざ「タイプG」が利用可能になった時に動けなくなるのもつらい*3。そんな訳で、結論としては現行の「auひかり」を継続して「タイプG」対応されるのを待つという作戦にしたのだが、現在契約中のプランが「お得プランA」という2年縛りだったので、値段が変わらないので縛りなしの「標準プラン」に変更しようとサポートセンターに電話をし、今回の経緯について軽く雑談をしてたら担当者から契約更新で24ヶ月間の1,000円割引のご案内を。べ、別に
解約しようと圧をかけたつもりはございませんでしたのよ…。
これまで、サポートセンターには乗り換え先との契約が完了し工事日程が確定してからしか電話したことがなかったので、引き止め策に耳を貸すことなく無慈悲に解約の手続きをするだけだったのだが、まさかの雑談がこちらの交渉と受け取られるとは思いもしなかった。ともかく、通信品質はそのまま実質毎月のコストダウンに成功したので良しとしましょう。偶然とはいえ、住宅ローン借り換えを検討する時に金利見直しを迫る技がここで使えるとは。