初老のボケ防止日記

おっさんのひとりごとだから気にしないようにな。

今更ながら空間オーディオの音楽を聴いてみた

タブレットで映画を堪能する為だけにAppleの空間オーディオを利用してるのだが、音楽も空間オーディオで聴ける事は知っており、Twitterの音楽好きのフォロワーさん達の空間オーディオ推しツイートを目にして興味がないわけではなかったものの、元ピュアオーディオ沼の住人としては「ふーん、そーなんだー、でもオリジナルは2chなんだから2chが至高よな(ハナホジ」てな感じでツイートを眺めていた。

とある理由から、今月末でAppleMusicを解約して来月から再びSpotify Premiumに戻るつもりだったので、どうせなら契約があるうちに体験しておこうかなと思って空間オーディオ推しのフォロワーさんにオススメ曲を教わって聴いてみたのだが、ぶっちゃけ音楽の空間オーディオなんてライブ収録位しか意味ないのだろうと思っていたのだが、

んなこたぁなかった。

オススメしてもらったのはビートルズの「Let It Be(2021Mix)」。空間オーディオで聴いてみると、あたかも眼の前で演奏されているかのような錯覚に陥った。しかも、ライブ収録ではないのでオーディエンスの騒音はない。そう、まるで自分ひとりだけの為にスタジオで演奏してくれているかのような感覚に包まれるのだ。これはもうすげーじゃねえかアポーこれまで空間オーディオ無効にしててすまんかったわと思い直して、今度はApple様が自信を持ってオススメするプレイリスト「空間オーディオの世界」の楽曲を聴いてみたが、古いアナログ収録の音源は一発撮りしたのかと思う程に生演奏感を感じられたし、打ち込み系の曲に至っては電子音が周囲180度と上から聞こえてきて”音に包まれる”という表現がピッタリであった。

と、ここまで”空間オーディオすげー”的なことだけ書いたが、実際にそのような曲はプレイリストの半分位であって、残りは空間オーディオ化によってスナックで聴かされたカラオケみたいになってたり、チープな音源をとりあえず空間的に配置して3Dゲームの中に2Dのキャラが踊っているような曲も少なくなく、なんでもかんでも空間オーディオ化すればいいってもんじゃねーぞとちょっとキレそうになった。利用ユーザとしては、”良質な音楽を聴きたい”のが目的なので、空間オーディオにしろ、ハイレゾロスレスにしろ一定の品質基準をクリアしない音源は公開しないくらいの潔さを持ってくれたら、検索してガッカリすることが少なくなるのになーと思ったりしたが、アーティスト側は再生されてナンボなので、そりゃあ”いかがでしたか?ブログ”も減らないよなあと納得してしまいました。