初老のボケ防止日記

おっさんのひとりごとだから気にしないようにな。

マイナポータル連携でふるさと納税の確定申告をしてみた

昨年は久しぶりにふるさと納税の寄附をした。11月末に寄附をしたこともあり、「ワンストップ特例制度」の申告期限である翌年1月10日迄に手続き完了できるか微妙なラインだったので、今回は確定申告に挑戦してみることにした。

はじめに

確定申告に挑戦しようと決めたのは、事前に次の情報を仕入れていたからだ。

マイナンバーカードがあれば手軽に「e-Tax」で確定申告ができる

e-Taxでの確定申告はマイナンバーカードがなくともできるのだが、その場合は別途電子証明書を取得する必要がある。マイナンバーカードがあれば、カード内には電子証明書が記録されているのですぐにe-Taxを利用開始することができる。

寄附金控除に関する証明書」の対応事業者経由で寄附をすれば確定申告より簡単にできる

従来、ふるさと納税の確定申告は寄附先の自治体から個別に送られてくる「寄附金受領証明書」を使って申告する必要があった。現在は、「寄附金控除に関する証明書」の対応事業者経由で寄附をした場合、事業者が年間寄附金額をまとめた証明書を発行してくれるのでこの証明書を使って申告することもできるようになった。「寄附金控除に関する証明書」に対応した事業者はこちら

これだけでも、従来より確定申告が楽にできるようになったのだが、さらにマイナポータル連携した場合はe-Taxでの確定申告の際に

  • 公金受取口座」を還付金の振込先に指定することができ、口座入力が不要になる。
  • 「寄附金控除に関する証明書」を自動取得して入力が不要になる。

つまり、マイナポータル連携すればふるさと納税の確定申告がめちゃくちゃ楽になったってことだ。

いざ申告

そんな訳で、楽勝ムードで実際にe-Taxの確定申告に挑んでみたのだが、数々のつまづきポイントが存在して全くもってスムーズにはいかなかった。ただし、つまづきポイントをクリアした後は確定申告特有の難解さに悩んだ以外はスムーズにできたのでここでそのつまづきポイントについて来年の俺同志の為に共有しておく。

「寄附金控除に関する証明書」は余裕を持って発行しろ

「寄附金控除に関する証明書」の発行に対応している事業者のHPにちゃんと書いてあるんだが、どこの事業者も証明書の発行に概ね2~3営業日かかるとある。つまり、確定申告最終日に全部やろうとしても間に合わないので余裕を持って行動しろ。

「PC+スマホ」がベスト

マイナポータル連携の際に、マイナポータルサイトと連携先サイトの行き来が発生するのだがスマホで全部やろうとすると大抵ここでつまずく*1*2*3。実は、PCでもスマホをICカードリーダの代替として使うことができる。やり方は簡単で、PCのブラウザ上に表示されるQRコードをスマホの「マイナポータルアプリ」を起動して読み取り、暗証番号入力後にスキャンするだけ。この方法に切り替えた途端、スマホで発生していた数々のトラブルは回避されたのでPCを持ってる人は絶対こっちがオススメだ。

「e-私書箱」に気をつけろ

「寄附金控除に関する証明書」の発行に対応した事業者(ふるさと納税サイト)のいくつかが「e-私書箱」というサービスを利用している。e-Taxでこの「e-私書箱」の証明書を自動取得させるためには次の2つを行う必要がある。

  1. 「e-私書箱」をマイナポータル連携させる
  2. 「e-私書箱」と「民間企業(=証明書を発行した企業)」を連携させる

2を忘れたまま、e-Tax側で入力を進めたら「取得可能な控除証明書等はありません」と言われて呆然した。なお、ふるさと納税サイトには"「e-私書箱につなぐ」という操作しろ"と説明がちゃんとあった。マイナポータルから「e-私書箱」をつなぐだけでは駄目なのだよ。

「確定申告書等作成コーナー」から確定申告しろ

e-Taxの確定申告方法をググると、今っぽいデザインの「確定申告書等作成コーナー」と平成っぽい「e-Taxソフト(WEB版)」のどっちかの例が見つかるが、前者のほうがわかりやすいのでできればそっちを使いましょう。

おわりに

マイナポータル連携で確定申告するのはてっきりスマホでやらないといけないと勘違いしていたせいで、iPhoneからAndroidにスマホを持ち替えたりしてマイナンバーカードを10回以上読み取ったにも関わらず結局確定申告書の送信までたどり着くことができなかったのだが、PC+スマホに切り替えてやってみたら1時間もかからず完了した。

すっかり忘れていたのだが、”マイナポータルアプリ"はただのマイナンバーカード読み取り用アプリで、ログイン後に表示される「マイナポータルサイト」はWebサイトなのだから、PCのブラウザで表示させても問題なかったのだ。しかも、PCでやる前提であれば、わざわざ「e-私書箱」をマイナポータル連携しなくとも証明書をPCにダウンロードしておき確定申告書作成時にアップロードすればよかったのだ…(参考)。これだけ書くと、マイナポータル連携なんて無駄ではと思いがちであるが、マイナポータルに「公金受取口座の登録」をしてあったので、確定申告の還付金の振込先が入力不要だったし、マイナンバーカードの保険証利用」を有効化しておくと、従来の保険証を使って受診していても確定申告の医療費控除で自動入力されるのは便利そうに思えた(今回は医療費控除は申告してない)。

マイナポイント目当てに取得したマイナンバーカードであるが、今回確定申告をしたことで便利さが見えてきた。お国に目をつけられてたら困るようなやましいことをしてないのであれば、まだ確定申告にもマイナポイントゲットにも間に合いそうなので、作っておいて損はないのではないだろうか。最後に、今回ふるさと納税は「ふるなび」で寄附をした。理由は、「寄附金控除に関する証明書」の対応事業者であることと、歳末にポイント増量キャンペーンしてて自分の場合はお得と思ったからである。ポイント増量もいいのだが、一番の魅力はやっぱり返礼品である。ということで、

ふるさと納税、最高。

furunavi.jp furunavi.jp furunavi.jp furunavi.jp

*1:iOSだとブラウザはSafariじゃないと駄目とか

*2:iOSの通常使うブラウザをSafariに設定してるのにもかかわらずGmailアプリのメール本文のリンクから飛ぶと何故かChromeで開くとか

*3:ブラウザから「マイナポータルアプリ」を開こうとして失敗するとか