初老のボケ防止日記

おっさんのひとりごとだから気にしないようにな。

Sony Xperia XZのガラスフィルム選びに苦労した

「最近のガラスフィルム、安くて品質もいいからどれを選んでも失敗はない」そう思っていた時期が私にもありました。

Xperia Z3(SOL26)の後を継いだXperia XZ(601SO)。
www.sonymobile.co.jp

「Xシリーズは、Xperiaとしては生活に寄り添う端末になってほしいという思いでデザインをしています。具体的にはソリッドで手なじみのよいデザインです。それを実現する手法として、2.5Dガラスや、側面と背面が滑らかにつながる形状を採用しました」

開発陣に聞く「Xperia XZ」(前編)――ループ形状実現のために見直した“中身” (1/2) - ITmedia Mobile

たしかに「一体感のあるループ形状のデザイン」は美しいデザインなのだが、"2.5Dガラス"はフロントガラスのエッジが僅かに曲面になっているのでガラスフィルムにとっては

天敵であるようだ。

ガラスフィルムは、フロントガラスに全面吸着させることで気泡を入らないようにさせた上で操作に支障がない指ざわりを実現しているのであるが、"2.5Dガラス"のようなフロントガラスが曲面で構成されている場合にそれらを実現するのが一筋縄ではいかないらしく、今までの一般的なスマートフォン向けのガラスフィルムとは違って一口にガラスフィルムと言っても様々なタイプの製品が販売されている。XZ用の場合、少なくとも次の3タイプの製品が存在している。

  1. 全面保護のラウンドガラスタイプ
  2. 液晶画面のみ保護の平面ガラスタイプ
  3. 全面保護のハイブリッドタイプ

1. 全面保護のラウンドガラスタイプ

フロントガラスを全面保護するのでガラスフィルムとしてはまず最初に購入対象として考えるタイプであり、自分が最初に購入したガラスフィルムもこのタイプである。今までの機種で利用していたガラスフィルムと同じメーカの製品であれば品質的にも安心であろうと安易に考えて購入したのだが、それが失敗だと気づいたのは貼り付け後であった。というのも、ラウンドガラスタイプの製品は

全面吸着ではない。

これは恐らくどのメーカの製品も同じだと思う。では、吸着せずにどうやってフロントガラスに固定しているのかというと、ガラスフィルムの周囲に接着テープがついており、縁だけをフロントガラスに貼り付けて固定するのである。何度も剥がすとテープの接着力が落ちるので貼り直しはできないものの、貼り付けた後の見た目は美しいので一見問題がないように思えたのだが、貼付け後にスマホを操作してみると違和感を感じた。
具体的には、(液晶部分が吸着していないので)操作する度にパキパキ音がする上に強めにタッチしないと反応が鈍いという、ガラスフィルムを装着しない状態と比べると大変ストレスを感じる状態であり、あまりの不快さに貼り付けて1日で剥がして破棄してしまったレベルである。最初はハズレの製品を引いたせいかとも考えたが他のラウンドガラスタイプの製品のレビューにも同様のコメントが書かれていることから、ラウンドガラスタイプの製品は

見た目重視で操作性を犠牲にするタイプ

なのだと身をもって学んだ。

2. 液晶画面のみ保護の平面ガラスタイプ

そのまま裸運用を続けるのも怖いので、今度はラウンドガラスタイプ以外の製品はないかと探してみたところ、液晶画面のみ保護する平面ガラスタイプの製品も販売されていることに気づいた。こちらのタイプの場合、従来のガラスフィルムと同じく全面吸着なので操作性は問題はなさそうであるが液晶以外のガラス部分、曲面部分は保護されない。自分がガラスフィルムを貼る目的は液晶画面の保護なので、それでもいいかなと妥協しながらこのタイプの各製品のレビューを見たところ

頻繁に縁が浮く

というコメントが目立った。恐らく、液晶画面のエッジの部分も平面ではないので平面ガラスの端が完全吸着できないのであろう。フィルムサイズを小さくすればよいのだろうが現状が視認性諸々を考慮した限界なのであろう。ということで、液晶画面のみ保護の平面ガラスタイプの製品は

操作性重視で見た目を犠牲にするタイプ

なのだと考えられる。
個人的にはガラスフィルムの端の浮きは気になってしまうのでこのタイプの購入は見送った。

3. 全面保護のハイブリッドタイプ

この時点でガラスフィルムを諦め、指ざわりは悪いが確実にフロントガラスの保護をしてくれるTPUタイプの保護シート若しくは見た目はよいが本当に保護されているかイマイチわからないガラスコーティング剤にすべきかと悩んでいたところ、先の2タイプのガラスフィルムのいいところどりをしたタイプの製品を見つけた。
こちらのタイプ、フロントガラス全面を保護するのだが、全面がガラスフィルムで構成されているのではない。液晶画面部分のみガラスとなっており枠部分は炭素繊維で構成されている。つまり液晶画面を覆うガラス部分のみ全面吸着で炭素繊維部分は接着用テープで固定するというハイブリッドな方式である。これならば、液晶画面は全面吸着なので操作性を損なわれないし、液晶以外のガラスも炭素繊維で覆われているのでガラス部分の浮きは生じにくいうえにフロントガラス全部を保護して貰えそうだ。ひとことで言えば

操作性重視で見た目もそこそこなタイプ

である。
ということで、レビュー数は少なかったものの否定的なコメントが少なかったのでこちらの製品をポチった。

XZ本体のカラーにあわせた4種類のバリエーションが存在する。

  • プラチナ
  • ディープピンク
  • フォレストブルー
  • ミネラルブラック

「Xperia XZ ガラスフィルム 全面吸着 SO-01J SOV34 【3D全面粘着】 エクスペリアXZ フィルム ガラス 全面 炭素繊維 雷神 (プラチナ)」

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こちらがパッケージ。最近のガラスフィルム製品にしては珍しくハードパッケージではない。

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梱包品は一般的なガラスフィルム製品と同じ。

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貼り付け方法も普通。

取り付けてみた

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炭素繊維部分が本体塗装に近いのでぱっとみ違いはわかりにくいが、フラットなガラスフィルムで全面が覆われたことによりフロントガラスの下で表現されていた立体感がなくなったせいか高級感が薄れてしまった気がしないでもない。

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左右の端に若干の空きはあるものの引っかかりが目立つ感じではない。カバーの装着有無を問わず利用する分には問題がないレベルだと思う。

ビフォー・アフター

せっかくなので装着前と後の違いを比較してみる。写真が暗いせいで細かいディティールは見えてないのだが、これはわざとではなく腕が悪いだけである。

全体

  • ビフォー

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  • アフター

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液晶画面の両端が若干炭素繊維に覆われてしまうのだが、装着後に利用しても文字が見切れてしまうということもないので実用上は問題にならないと思われる。こちらの写真では画面が表示されていることもあり、画面消灯時の写真と比較すると高級感の劣化具合は少ない(気にならない)ように思える。また、写真が暗いせいで違いがわかりにくいかもしれないが、ガラスフィルム装着後は液晶画面上部に記された「SONY」ロゴが隠れてしまうのでSONY大好き星人の人は悲しい気持ちになるかもしれない。

実際の貼り付けてみた感想としては、ガラスの気泡は枠に囲まれているので自然に抜けにくく再吸着もできない仕様なので、指で押し出すのに多少手間はかかったものの、一度抜いてしまえばよいので特に問題はない。指ざわりも未装着時と変わらぬスムースな操作ができておりストレスを感じることもない。しいて気になる点をあげるとすれば、画面右下のガラスの角部分に極稀に半径1mm程の気泡が出てくることであるが、これは恐らく自分が利用しているカバーとの干渉のせいだと思われ指で軽く押しだせば数日は消えるのでそこまで気にしていない。
価格と構造から多少チープさを醸し出してしまうものの、常用に耐えうるガラスフィルムであり個人的には次回もこのタイプで購入すると思う。

今回購入した製品は、XZ以外のラウンドガラスのXperia向けも発売されており価格もお手頃なのでガラスフィルムで悩んでいる人は一度試してみるのもいいかもしれない。