初老のボケ防止日記

おっさんのひとりごとだから気にしないようにな。

【予算別】Apple Musicのロスレスを楽しむのにオススメな構成(上級)

「Apple Music」のロスレス対応に伴い、これまでBluetoothイヤホンで音楽を聴いてれば充分だと思っていた人達も"せっかく聴けるなら良い音で聴いてみたい"と思っているようので、予算別にオススメ機材とかを書いてみました。(今回はネタ上級編)


前回の記事はこちら。
osa030.hatenablog.com

さて、ここからは沼に足を取られた人向けですのでガチ路線です。また、「Lightning - USBアダプタ」系は金額的に誤差なので本文中からは省略しました。

予算別オススメ

20万円前後

中級の最後が5万だったのに、いきなり20万とか人としてどうなの、と思われた人。

甘い、甘すぎます。

過去の経験上、10万程度の投資では正直そこまで明確に音質が変わりません。勿論、それまで利用していた環境によっては満足できる可能性はあるのですが、前回紹介した「ZEN-DAC」と「Aurvana Live! 」からUSB-DACとヘッドホンそれぞれ5万程度の予算でグレードアップさせたところで劇的な変化は期待できません。むしろそう遠くないうちにもっと上が欲しくなります。どうしても10万でアップグレードするならばヘッドホンに10万つぎ込む位のほうが恐らく良い結果になるでしょう。USB-DACについても同額程度の予算を見るべきですので合わせて20万前後という設定をしました。ボーナス出たことでしょうし、頑張った自分へのご褒美ということで。

  • USB-DAC

RMEはドイツの音響機器メーカーで、DTM界隈では知名度が高いようです。そのようなスタジオ・クオリティのサウンドが誰でも楽しめる製品として開発されたのが「ADI-2 DAC FS」です。原音を忠実に再現してくれる実力は勿論のこと、オーディオ・リスニング向けに自分の好みに調整可能な機能も搭載しているのでさらに好みの音質に調整できるのも特徴のひとつです。くわえて、製品保証も3年と比較的長く音質向上目的でのファームウェア更新も行われるなど、メーカーとしての姿勢にも好感が持てます。さらには、ステイホーム応援で本来の国内価格が165,000円のところ期間限定で128,000円に値下げされている点も見逃せないポイントです。「ADI-2 DAC FS」は現在愛用しているので気が向いたら熱い想いを記事にするかもしれません(それ位お気に入りです)。

  • ヘッドホン

USB-DACで半分以上予算を使ったので、あまりヘッドホンに10万も予算がとれないのですが、時に希望の製品がなければFOSTEXの「TH610」がオススメです。FOSTEX、有名オーディオメーカーと比べると一般的な知名度は低く広告もあまり打たないので地味なイメージが持たれがちですが、世界中のメーカーのOEM製品を手掛けている実力はやはり侮り難く、どのジャンルの曲もそつなく聴かせてくれるバランスの良いヘッドホンだと思います。くわえて、木製のハウジングは派手さこそないものの、所有欲を満たす渋さがあります。この値段のヘッドホンはケーブルも脱着可能なので万一断線してもケーブルだけを交換可能なので末永く利用できます。
もちろん、音には好みがあるので実際に試聴してもらうのが一番ですが可能であれば「ADI-2 DAC FS」との組み合わせで試聴するのがベストです(都内であれば"eイヤホン"や"フジヤエービック"で試聴させてもらえるかと思います)。

30万円前後

USB-DACは「ADI-2 DAC FS」のままに、ヘッドホンだけグレードを上げるパターンです。20万と30万なんんてそんなに変わらないのでここでもう行くところまでいっちゃいましょう。

  • ヘッドホン

同じくFOSTEXの最上位ヘッドホンである「TH909」。このヘッドホンを手にして、もうヘッドホン沼は卒業しました。それ位、音質には満足しています。構造が半開放型ということもあって音場感も広く解像度も高いにもかかわらず密閉型に負けず劣らず低音も鳴りまくるという点が魅力です。つけ心地も2,3時間程度付けっぱなしでも全く疲れません。また「ADI-2 DAC FS」との相性も良く1年近く使っていますが"この組み合わせ以外を試してみたい"と浮気心が生まれることもありません。ただ、半開放型ということもあって若干の音漏れはするのでリビングなど家族がいるところで使うのであれば、事前に家族に許可を取っておいたほうが安心かもしれません(TVのスピーカーから流れる音に比べれば全然小さいので文句を言われる筋合いはないと思いますけれども…)。半開放型がNGという場合は密閉型の「TH900mk2」も似た傾向なので候補にあげておくとよいと思います。

なお、「TH909」も「TH900mk2」も赤い部分は漆です。もう

ヘッドホンではなく工芸品です。

70万円前後

USB-DACとヘッドホンは「ADI-2 DAC FS」と「TH909」のままに、より高みを目指して参りましょうぞ。

  • 電源

まずは「ADI-2 DAC FS」の強化から。「ADI-2 DAC FS」はACアダプターで動作するのですが、付属のACアダプターを交換すると音が化けるらしいのです。実際、ハイエンドオーディオ製品は電源パーツにこだわっている製品が多いのも事実なので試して見る価値はあるかもしれません。ただ、どうせ試すならば中途半端に投資しても大したリターンはないでしょうからガツンといっちゃいましょう。

「ACアダプター」
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このACアダプター、なんと重量が5kgもあります。2時間ドラマの凶器に使える重量です。恐らく性能の良いパーツが潤沢に使用されているに違いありません。しかし、何故か電源ケーブルがついていません。ACアダプターなのに…。5万もするのにッ!

「電源ケーブル」

ACアダプターが高すぎたので電源ケーブルは何でもいいかなとと思ったのですが、流石にPC用の安いやつだとせっかくのACアダプターが能力を発揮してくれないのも困りますので、若干がんばってみました。電源ケーブルに関しては、電源ケーブルひとつとっても音質は変わるという世界観なので皆様予算に応じて好きなものをお使いくださいませ(電源ゲーブルがついていないのもそれが理由でしょう)。

  • ヘッドホンアンプ

これまでは「ADI-2 DAC FS」に直接ヘッドホンを接続して音楽を聴く構成でしたが、さらに音質向上させるにはやはりヘッドホンアンプは独立した製品を使う必要があるのではないでしょうか。しかしながら、「ADI-2 DAC FS」のヘッドホンアンプ部もそれなりに性能がよく、過去何度か単品ヘッドホンアンプを組み合わせてみたものの正直10万程度のヘッドホンアンプでは違いがわかりませんでした。つまり、より高みを目指すのであればもっと高価なヘッドホンアンプを組み合わせないと意味がないのです。くわえて、「ADI-2 DAC FS」のヘッドホン出力はアンバランス接続と呼ばれるものなので、バランス接続に対応したヘッドホンアンプを使えばより音質は向上するに違いありません違わんでどうするッ!

「ヘッドホンアンプ」
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SPLはRMEと同じドイツの音響機器メーカーです。こちらは本格的な音楽制作の場で使われているようです。先日、下位モデルの「Phonitor se」を「ADI-2 DAC FS」と「TH909」の組み合わせで試聴する機会があったのですが、音質自体は好みだったものの投資額に対して得られる音質向上はそこまで感じなかったので購入を我慢見送りました。ただ、SPLとRMEのジャーマンコンビとFOSTEXの日独同盟の音質は全く悪い印象はなかったですし、上位モデルの「Phonitor x」は値段が倍となる上にバランス接続も可能なのでかなり期待が持てます。あと、VUメーターついてるのがなんとなくかっちょいいので1万ポイント加算です。

「バランスケーブル」
ヘッドホンとヘッドホンアンプをバランス接続させるにはヘッドホンケーブルを替えないといけません。FOSTEX純正のケーブルも決して悪くはないのでまずはここから初めていくのがよいのではないかと。

勿論、オーダーして自分好みに作ってもらうのもアリです。

「XLRケーブル」
USB-DACとヘッドホンアンプを接続する為のケーブルです。RCAでも音は出ますが、せっかくとちらもXLRに対応しているのでこちらで繋ぎましょう。特によくわからないので、それっぽいのを選べばいいと思います(適当)。

残念ながら、自分もまだこのレベルには達していませんがここまで行けばきっと次は、

電柱を建てたくなるのではないかと。

それでは良き音楽ライフを。