「ネットワークストリーマー」が気になってまいりました
ひょっとして…「ハイパーメディアクリエイター」とか「メディア・アクティビスト」的なやつでしょうか…
何者?
「ネットワークストリーマー」という名称を聞き慣れない人も多いと思うが、これはネットワーク経由で音楽を再生するオーディオ機器を指す。以前は「ネットワークオーディオプレーヤー」と呼ばれていたのだが、サブスク型の音楽配信サービスで聴くのが主流となった現在では”ネットワークから(インターネット経由で音楽を)流す”という役割のほうが時代にあっているので海外を中心に「ネットワークストリーマー」と呼ばれているとかなんとか。
何ができるの?
製品によるので全ての製品が同じことができるわけではないが、どの製品も大体次のことはできる。
大体の製品が対応
製品によっては対応
「AirPlay」はiOSから音楽を飛ばせる機能で、音楽再生サービスを選ばない*2。「Chromecast」はAndroidから音楽を飛ばせる機能で、こちらも対応アプリなら音楽再生サービスを選ばない*3。
「DLNA」はメーカーを跨いだ汎用的な仕組で、対応機器同士ならメーカー問わず連携できる。NASやPC、スマホに保存した楽曲を再生させることができる。
それ以外は各音楽配信サービス固有のもの。それ以外にもオーディオ機器メーカー固有のものがあったりネットラジオ使えたりとか色々。
必要?
そもそも、サブスク型の音楽配信サービスはPCやスマホで直接再生できるし、PCやスマホに「USB-DAC」を繋げばより良い音で音楽を楽しむことができる。それなのに「ネットワークストリーマー」は必要なのだろうか。「ネットワークストリーマー」を導入するメリットは次の2点だ。
さらなる音質向上
「ネットワークストリーマー」とPCやスマホの違いは専用機器であるか否かだ。
PCやスマホは元々音楽再生専用という訳ではないのでコスト面から音質に拘った部品を使っていないことが多い。Apple Musicが最大24bit/192kHzまでのハイレゾロスレスが聴けるようになったのに関わらず、iPhone本体だけでは24bit/48kHzまでしか聴けないというのはまさにこの代表例だ(つまり内蔵DACチップがしょぼいってこと)。しかも、PCやスマホではCPUファンやWiFi・Bluetooth等の各種無線機器といったオーディオ的にノイズの原因とされるものが沢山動作している。
これらの問題は「USB-DAC」を繋ぐことによって解決できるのだが、「USB-DAC」はその名の通りデジタルからアナログ変換以降の工程を受け持つので、"音源を再生"する工程は以前としてPCやスマホが行っている。"音源を再生"するのはソフトウェアなので、スマホでもPCでも専用機だろうが正直同じではないのかと思えるのだが、実際のところPCやスマホは常に様々なサービス(プロセス)がバックグラウンドで動いているし、音楽再生中にユーザがアプリを使わないとも限らない(音楽を聴きながらブラウジングやSNSをするのはごく当たり前だろう)。つまり、音楽再生中の処理負荷が一定とは限らないのでそれが音質に影響を与える可能性はあるらしい(よくわからんがゆらぎとか?)。さらにOSによっては再生時にOSミキサーを回避できないので音源をビットパーフェクトに再生できなかったりとか色々と考え出すときりがないのだ。
要するに、専用機器のほうが拘った部品使ってるし余計な処理が動いてないのでハードウェア的にもソフトウェア的にも再生中に音質に影響する要因を排除できるのでもっと音質が良くなりまっせという話です、ハイ。
ケーブルレスでの操作
PCやスマホに「USB-DAC」を繋ぐ場合は必ずUSBケーブルが必要となる。机の上で全て閉じている場合は全く問題はないのだが、設置場所とリスニング場所が離れている場合はこのケーブルが地味に邪魔なのだ。特にスマホに2m程度のUSBケーブルを繋ぐとケーブルのほうが重くなってテーブルに置いたスマホが落ちたり、ケーブルに足を引っ掛けたりと飲酒しながらの音楽鑑賞はなかなかにスリリングである。
「ネットワークストリーマー」の場合、据え置き機器との間はケーブルで繋ぐ必要があるものの、スマホからの操作は「AirPlay」や「Spotify Connect」と言った各サービス独自の仕組みを使ってネットワーク経由で行えるのでケーブルは不要だ。嗚呼、自由って素晴らしい。
お高いんでしょ?
あっハイ、高いっすね。安くても5万位しますね、しかも、サブスクとか日進月歩なので新しいサービスが登場したらどこまで対応してくれるのか正直わかりませんしね。でも、だったらさ
作ればいいんじゃね?
(続く)