初老のボケ防止日記

おっさんのひとりごとだから気にしないようにな。

Spotifyの豆知識。

Spotifyでジュークボックスを作った時に、今まで知らなかったSpotifyの挙動や便利な使い方を知ったので共有しておきます。

1. 検索の辿り方で再生キューの内容が変わる

聴きたい楽曲を検索して再生をすればその楽曲が再生されるのだが、楽曲の検索の辿り方でその後に再生される楽曲が変化するのだ。

a.曲

楽曲名で検索して楽曲を再生した場合。

この場合、再生待ちが存在しないので再生が終わると再生は停止する(設定で自動再生*1が無効の場合)。

b.アーティスト名

アーティスト名で検索して楽曲を再生した場合。

この場合、アーティストの"人気曲”の登録順で再生楽曲以降の楽曲が再生待ちに追加される。

c.アルバム

アルバム名で検索して楽曲を再生した場合。

この場合、"アルバム"の収録順で再生楽曲以降の楽曲が再生待ちに追加される。

d.プレイリスト

プレイリストで検索して楽曲を再生した場合。

この場合、"プレイリスト”の登録順で再生楽曲以降の楽曲が再生待ちに追加される。なお、"お気に入りの曲"から楽曲を選んで再生した場合も同様だ("お気に入りの曲"という名称のプレイリストなので)。

2. アカウントにつき再生キューはひとつ

外出先でスマホでSpotifyを再生した後、自宅のPCやタブレットでSpotifyを起動すると今までの再生状況が引き継がれていたことはないだろうか。実は、Spotifyはお気に入りやプレイリストだけではなく再生キューもクラウド側と同期しているのだ(オフラインのときはよく知らない)。これはシームレスに音楽を聴ける素晴らしい仕様なのであるが、Spotifyアカウントにつき再生キューはひとつなので、同一のSpotifyアカウントで複数のデバイスで同時にSpotifyを再生すると大変なことになる。そう、再生キューの奪い合いである。例えば、個人スマホと自宅のスマートスピーカーに同一Spotifyアカウントを登録しているような場合に、自分がスマホで再生中に家族がスマートスピーカーでSpotify再生を始めるとそちらに再生を奪われる。しかも、「○○をかけて」と音声操作すると再生キューがクリアされるので、再生操作で制御を取り戻すと家族が流したよくわからない曲が流れ出す。

3. 楽曲の高度な検索

Spotifyの検索はリリース年やジャンル、レーベルで絞り込む事もできる。

support.spotify.com

Spotifyに登録されているジャンルは現時点で約6,000位あるのだが、どんなジャンルが指定できるのかはこちらのサイトを参考にして頂きたい。なお、ジャンルはアーティストに対して付与されている。ちなみにSpotifyに登録されているアーティストのジャンルが自分の認識とあっているとは限らない。興味のある人は上記サイトの「find artist」で調べたいアーティストを検索してSpotifyでのジャンルを特定しよう(日本語では検索できないので邦楽アーティストは英語表記でやること)。

4. シェアリンクのURLで再生キューの内容が変わる

SNSでSpotifyで再生中の楽曲がシェアされているのを目にしたことはあると思うが、実はシェアされたリンクのURLでその後に再生される楽曲が変化する。

a. 曲

楽曲名で検索した楽曲再生中に楽曲をシェアした場合。

One - song and lyrics by U2 | Spotify

実際のURLはこのような形になっている。

https://open.spotify.com/track/3G69vJMWsX6ZohTykad2AU?si=q3uA6NeAQACjuhrdmhgW_w

track/」の後ろが楽曲IDで、上記URLでは「3G69vJMWsX6ZohTykad2AU」、U2のアルバム”Achtung Baby(Deluxe Edition)”の収録曲”One”を指している*2。その後ろのURLパラメータ「si」は詳細不明だが、シェアの度に変化するので恐らくURLをユニークにするためのランダム値と思われる*3

このリンクをSpotifyアプリで開いた場合の挙動は1.aと同じと思ったが1.cと同じであった。

b. アーティスト名

アーティスト名で検索した楽曲再生中に楽曲をシェアした場合。

One - song and lyrics by U2 | Spotify

実際のURLはこのような形になっている。

https://open.spotify.com/track/3G69vJMWsX6ZohTykad2AU?si=4-fvCK1FRT-qsQxDWWS2MQ&context=spotify%3Aartist%3A51Blml2LZPmy7TTiAg47vQ

context」というURLパラメータでSpotifyのアーティストのURIが含まれる。上記URLの場合は「spotify:artist:51Blml2LZPmy7TTiAg47vQ」となり、これはアーティスト”U2”を指している。

このリンクをSpotifyアプリで開いた場合の挙動は1.bと同じと思ったがまたしても1.cと同じであった。

c. アルバム

アルバム名で検索した楽曲再生中に楽曲をシェアした場合。

One - song and lyrics by U2 | Spotify

実際のURLはこのような形になっている。

https://open.spotify.com/track/3G69vJMWsX6ZohTykad2AU?si=oVWVe6krSXi74MZQrDlDdw&context=spotify%3Aalbum%3A0ta5VdkJcpdVnNrn7g4cZe

context」というURLパラメータでSpotifyのアルバムのURIが含まれる。上記URLの場合は「spotify:album:0ta5VdkJcpdVnNrn7g4cZe」となり、これは”One”の収録アルバム”Achtung Baby(Deluxe Edition)”を指している。

このリンクをSpotifyアプリで開いた場合の挙動は1.cと同じである。

d. プレイリスト

プレイリスト名で検索した楽曲再生中に楽曲をシェアした場合。

One - song and lyrics by U2 | Spotify

実際のURLはこのような形になっている。

https://open.spotify.com/track/3PKtemUKxiDBvBo7tpQ8bG?si=_kg53inMRaONpik9KCgoIw&context=spotify%3Aplaylist%3A5DTeE6Y8nQBG2Z3vOyiyvX

context」というURLパラメータでSpotifyのプレイリストのURIが含まれる。上記URLの場合は「spotify:playlist:5DTeE6Y8nQBG2Z3vOyiyvX」となり、これは”One”を登録している公開プレイリスト”U2 Greatest Hits 1980-20005”を指している。

このリンクをSpotifyアプリで開いた場合の挙動は1.dと同じである。

ということで、現時点(2022/11)では、何故かプレイリスト中の楽曲再生中のシェアだけプレイリストの登録順を意識した再生で、それ以外は収録アルバムの収録順を意識して再生されるようだ。
なお、現時点でURLパラメータ「context」に対応しているのは、シェアする側もリンクを開いて再生する側もSpotifyアプリのみでWebブラウザのSpotifyは未対応であることに注意されたい。といっても、URLの中身を意識してシェアする人はいないと思うが…*4

Achtung Baby

Achtung Baby

  • アーティスト:U2
  • Island
Amazon

*1:「設定」->「再生」->「自動再生」->このデバイスで楽曲の再生が終わったら、似たテイストの楽曲を自動再生する

*2:他のアルバムに収録されているOneは別のIDが振られる

*3:Twitterの場合、過去と同一内容のツイートはエラーになるのでこの値が変化しないと同じ楽曲をシェアできない

*4:ジュークボックスでnowplaingツイートする時に再生中プレイリストで表示されたら便利だなと思って調べました