Spotifyを試してみた
先月末(2016/9/29)にようやく日本でもサービス開始したSpotifyを遅まきながら使ってみた。
数々の定額制音楽配信サービスが開始しているのになかなか日本でのサービス開始とならなかった最後の大物「Spotify」がついに国内サービス開始となった。
ヒャッハー!お父さんすぐに利用開始しちゃうぜー!と思いきやの
招待制。
すぐさま招待コードリクエストをしたものの一向にメールが来ない。しかも、オッサンはいつからサービス開始するかもわからないのに何故か国内向けサイトが立ち上がった時点に既にメアド登録してるのに。Spotifyのばか!もう知らないと思っていたら
来ましたよ、招待コードが。しかもサービス開始となった後に念のために新たに登録したメアドに。サービス開始後に過去に登録したメアドで招待コードリクエストしたら「登録済みです」と言われたのでうっかり騙されるところだったわ。じゃあ
過去に登録させられたメアドはなんだったのか。
とかそんなことはどうでもいいのでまずは使ってみた。
Androidアプリ
端末はAndroidスマホで今回はあえてPremiumのお試しではなく無料のFree版のままで使っている。
メニュー
検索
Spotifyの[検索]機能で検索したいものを見つけよう:
- 曲
- アーティスト
- アルバム
- プレイリスト
- ポッドキャスト&ビデオ
- 他のSpotifyユーザー(名前、ユーザー名による検索)
- ジャンル&ムード
ちょっと野生のジョーンズでも探してみようか。
キーワード入れると候補がでてくるので
タップしたら詳細が見える。
Home
起動したら最初に出る画面。他の各画面のサマリみたいなやつ。はじめてだとイマイチ何ができるかわからないので個別の画面を見ていく。
Browse
Browseでは、いつでもその時にぴったりのミュージックを見つけることができます!ロックからクラシック、あらゆるシーンにマッチしたプレイリストなど、様々なミュージックを探すことが可能です。
大きく分けると以下4つのプレイリストがあるようだ
- チャート
- ニューリリース
- ディスカバー
- ジャンル・気分
チャート
トップチャートとバイラルトップ50それぞれがグローバル・国別となっているプレイリスト。バイラルはシェアされてる数とかそういうものっぽい。
国別は48カ国あるが、現時点では日本のチャートは存在しない、国内ユーザが増えてきたら出てくるのでしょうな。
ニューリリース
新しく追加されたプレイリストとかアルバム。だと思われる。
ディスカバー
まだ使ってないのでわからないが、自分の過去履歴からリコメンドしてくる機能か? Free版でつかえる機能かも謎。
ジャンル・気分
現時点では以下のジャンル・気分でプレイリストがカテゴライズされている。プレイリストだけでなくラジオと呼ばれるものもあったりする(プレイリストとラジオの違いがイマイチわからない)。
- J-トラック
- ムード
- ポップ
- パーティー
- トレンド
- フォーカス
- ロック
- Indie/Alternative
- EDM/ダンス
- チルアウト
- ディナー
- Sleep
- ヒップホップ
- Running
- ワークアウト
- R&B
- カントリー
- Folk & Americana
- メタル
- ソウル
- トラベル
- 年代別
- ジャズ
- ブルース
- レゲエ
- ラテン
- パンク
- ロマンス
- ファンク
- クラシック
- ゲーム
- キッズ
Running
Spotify Runningは、ビートに合わせてランするための機能です。あなたの好みに合った曲が再生されるのはもちろん、何よりもあなたのラン用に設定したテンポでの再生が可能です
これはセンサーがついてるAndroidとiPhone向けの機能。
まずはプレイリストを選択して「これでランニングを開始」をタップ。
「スキップ」で手動選択することもできるがとりあえず測定してもらう為に家の中を走り回る。
センサーを使って走る速度をテンポを測定してくれる。
設定した(または測定した)テンポに適した曲を再生してくれる。ということでランニングがノリノリになるに違いない。まあ
私、ランニングしませんけど。
My Music
過去の履歴とか見られるっぽい。
使ってみた
ということで、Free版を使ってみるのだが、その前に無料のFree版と有料のPremium版の機能の違いを理解しましょう。
Spotify Free と Premiumの違いは何ですか?
Premiumユーザーのみ、オフラインモード、Spotify Connect、高品質ストリーミング、広告の非表示などの機能を利用することができます。Freeアカウントでも、フルアルバムやプレイリストを視聴できますが、曲と曲の間に広告が入ります。
iPadまたはタブレットでのSpotify Free - Spotify
Spotify Freeをスマホで利用する場合とタブレットで利用する場合の違いは何ですか?
スマホでは、アーティスト、アルバム、プレイリストをシャッフルモードで楽しめます。タブレットでは、いつでも好きな曲を聴くことができます。スマホでのSpotify Freeについてのもっと詳しい情報はこちらをご覧ください。
iPadまたはタブレットでのSpotify Free - Spotify
まとめると、Premium版は
- 広告の非表示
- 高品質ストリーミング
- オフライン再生
- 好きな曲を再生
- 無制限スキップ
- Spotify Connectの利用
最後の「Spotify Connect」がよくわからんなと調べると…
Spotify Connectでは、Spotifyアプリをスマホやタブレットをリモコンとして使用し、スピーカー、テレビ、ノートパソコン、その他のデバイスで音楽を再生することができます。
うん、要らないな多分。
ということでFree版の以下をチェック。
好きな曲を再生
Free版の場合、アーティスト、アルバム、プレイリスト単位でのシャッフルプレイが基本となるが
Spotify Freeでは、最大何時間まで聴けますか?
お使いのパソコンやタブレットで、最大15時間/30日まで音楽を聴くことができます。スマホでは、お好きなだけ何時間でも聴くことができます。
わかりにくいのだが、どうも
再生 | スマホ | タブレット・PC |
シャッフル | 可能 | 可能 |
好きな曲 | 不可 | 可能 |
利用 | 無制限 | 15時間/30日まで可能 |
ということらしい。てっきりタブレット・PCは15時間過ぎたらシャッフルだけは使えると思っていたのだがそうでもないらしい。
広告の表示
さて、一番気になる広告なのだが、プレイリスト再生していると2、3曲再生が終わると広告が2本(1本15秒、あわせて30秒程度)CMとして再生される。CM中はアプリ画面中にバナー画像が表示され、ラジオのように音声が流れる。
当然CMはスキップできない。
中にはこんな広告もあって
動画を最後まで見ると
ご褒美に30分間広告なしになるのだ(音声でそのアナウンスが流れる)。
高品質ストリーミング
アプリの設定画面からストリーミングの音質を選択できるのだが
Free版で「高品質」を選択すると
怒られる。
なお、それぞれのビットレートは以下に記載されている。
Spotifyでは、ストリーミングにどのビットレートを使用していますか? - Spotify
上記から、スマホの「最高」は"Ogg Vorbis形式の96kbps~160kbps"となるが、Bluetoothスピーカーで再生させる分には音質が悪いという気はしなかった。普通にAmazon Prime Musicと同じ程度な感じなので作業中のBGMに使う分では問題はないのではないか。
スキップ
何回までスキップできますか?
曲をスキップできる回数は、1時間に最大6回までです。この上限回数には、プレイリストやアーティストのシャッフルプレイのほか、Radio機能も含まれます。
1時間に6回迄はスキップ可能なのでシャッフルプレイであっても苦手な曲は避けられそうだ。
感想
という訳で、さらっと使ってみた感じだと
あれ、コレ無料版で充分に使えるんじゃないの?
というのが率直な感想。懸念していたCM(広告表示)だけれども、何かをしながらBGMとして音楽を聴くだけであれば殆ど気にならない。これは、Youtubeの動画広告やWebの目的ページ直前の全面広告ページとは違って視覚を遮らないのが一番の理由なのだと思う。くわえて、ひとつの広告が15秒程度の長さであり、2本連続で30秒であってもTVやラジオのCMの時間に比べたら全然短いので許容できるレベルなのだと思う。
今迄色々な定額制音楽配信サービスを試してきたけれども、正直なところ課金して継続したいなと思うことはなかった*1。結局のところ
対価に見合うほどサービスを利用しないから。
実際問題として、1ヶ月間のうち音楽を聴く時間なんて計算したらたかが知れているし、よく再生するお気に入りの曲は自分で購入した音源ばかりだ。"新しい音楽との出会い"というメリットを定額制音楽配信サービス各社はうたっているけれども、無料で色んなプレイリストから世界中の様々な楽曲に触れ合うことができればそれで充分ではないだろうか。
勿論、無料の代償として「好きな曲を選曲できない」・「曲のスキップ回数に制限がある」という制約は発生するけれども、結果的に色々な曲を聴かされることで新たな出会いとなる可能性も否定できないとも思うのである。音楽が売れないこんな時代だからこそ、無料だけど半強制的に楽曲を聴いてもらえる仕組みって実は大事なんじゃないのかな、とCMスキップできない時代に生まれ育ち青春時代に毎日CDショップに通い店内に流れる音楽を聴いては新しい音楽と触れ合った中年男性は思いました。
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*1:Amazon Prime Musicはプライム会員としての課金なので音楽配信サービスへお金を払っている意識は持っていない