ある日突然スマホに「通信サービスはありません」と表示された
とある週末のこと、寝起きにスマホを確認しようとしたら違和感を感じたのだ。
コレ。
「通信サービスはありません」だと?
端末を落としたりした記憶もないのだが念のためSIMカード抜き差ししても変わらず。今使っている端末(Xperia XZ)は白ロムを購入したものなので、ふと思い立ってネットワーク利用制限を確認してみたところ…
わーい。赤ロム化だ!(^o^)
赤ロムとは
赤ロムとは、割賦販売で購入した携帯電話代金の支払いが終わる前に中古市場に売りに出され、前の所有者が支払いをストップしてしまい、携帯電話事業者にネットワーク経由で利用を止められてしまった携帯電話端末のこと。ここには盗品なども含まれる。
つまり、自分が購入した端末が何らかの理由で携帯電話事業者にネットワーク経由で利用を止められてしまう「ネットワーク利用制限」状態になったということだ。べ、別に俺は悪くないんだからね。
「ネットワーク利用制限」については、こちらを参照。
第662回:ネットワーク利用制限 とは - ケータイ Watch Watch
なお、SIMロックとネットワーク利用制限は別モノなので混同しないように。SIMロックはその端末で利用可能なSIMカードの種類に制限がかけられているもの、ネットワーク利用制限はその端末が携帯電話事業者のネットワークを利用することを制限されたものだ。前者は特定の条件を満たすと利用者で解除が可能だが、後者は特定の条件で携帯電話事業者が制限を実施するもので利用者が解除することはできない。
ネットワーク利用制限の状態
「ネットワーク利用制限」の状態は以下の3種類がある。これはどの携帯電話事業者でも同じだ。
状態 | 利用制限 |
○ | なし(今後される可能性:低) |
△ | なし(今後される可能性:中) |
× | あり(今後も解除されない) |
「○」は不正契約であることが判明したり盗品でない限り「×」に変わることはないので、利用制限が実施される可能性は一番低いことから、販売価格は高めとなる傾向がある。
「△」は分割購入の残債が残っている間は支払い完了迄その状態が続く上に途中で債務不履行となった場合に利用制限が実施されるので「×」になる可能性は「○」よりも高いものの、販売価格は安くなる。
「×」は既に販売通信事業者のネットワークが利用できない状態に利用制限がかかっており、制限解除は行われないので通常はジャンク扱い以外では流通しない*1。
白ロム端末の価格
白ロムの価格は、使用状態(未使用、中古)や外見の状態(傷など)で変化するだけでなく、ネットワーク利用制限の状態でも変わるということを理解しておこう。つまり外見がいいのに安いモノにはそれなりに理由があるのだ*2。
白ロム端末購入時の注意点
ということで、白ロムを購入する際には外見の状態だけではなく、必ず購入端末の「ネットワーク利用制限」がどうなっているかの確認を行う必要がある。本来、白ロム端末を購入する時はこのようなリスクがあることは念頭に入れておくべきなのであるが、意外に知らない人は多いし、知っていても「赤ロム化なんてめったにないよね」と軽んじてしまう。ていうか、自分がそうだった。
幸いにも、自分は赤ロムになった場合に備えて赤ロム保証のついている店舗で購入したので、今回は購入金額の返金対応をしてもらえることとなった(同等品への交換も選択できた)。なお、店舗によっては赤ロム保証といっても期限付(購入から3ヶ月等)の場合もある。分割購入は2年が多いと考えるとそれでは心細いのでできれば無期限の赤ロム保証を謳っている、2年存続する体力がありそうな販売店で購入するのが一番安心ではなかろうか。
もちろん、オークションやフリマで個人から購入するのは危ないという訳でもなく、ちゃんとしたモノを出品している人も普通にいるはずだし、そっちのほうが店舗よりも安い値段で入手可能だ。ただ、世の中全員善人なわけでもないので、白ロムというものは利用制限がかかる可能性があると理解した上で自己責任で購入を判断するのであれば問題はないのではなかろうか。そういうリスクは怖い、調べるのは面倒だという人は多少高くても保証のある店舗で購入するか、そもそも白ロムなんて購入の選択肢にいれないほうがよい。
ということで、
返金後の差額負担でXZsにグレードアップ(もちろん白ロム)。データ移行が面倒ではあるものの、短期間で新しいモデルに安価に乗り換えられたので良しとしましょう。安価だったのは今回もネットワーク利用制限「△」をチョイスしたからなんだけどね。