突如PCがお亡くなりになられたので困ったでござるよの巻ッ
突然、業務用のノートPCが死んだ。
今時大抵のデータはクラウド上にバックアップしているのだが、作成途中のドキュメントやクラウド上にバックアップするほどでもないが仕事で使う環境類が突然使えなくなるのは痛い。幸いにも、使っていたノートPCはSSDを取り外せるモデルだった上に、今年に入ってSSDを外付けできるケースも購入していたのでそれらのデータも取り出せるのがせめてもの救いである。
データさえあれば、個人所有のノートPCで作業できないこともないが、IT関連の仕事をしているので、本格的な業務で用いるにはスペックが厳しい。
そんな訳で、急遽業務用のノートPCを調達しなければならない事態となったのだが、勤務先は予算内かつ業務用途として適正であれば購入する機種やスペックは自分で選んで良いシステム。他人様のお金で自分の好きなPCを選べるのはガジェット好きにはたまらない福利厚生であり、老朽化に伴う買い替えならば時間的に余裕があるのでウキウキワクワクなのであるが、今回のように急遽手配しなければならない場合は納期が絶対条件となるので、スペックを好きなようにカスタマイズできるBTOは海外生産故に選択肢となりえないし、新機種の発売待ちやセール待ちといった買い時を選ぶこともできない。
ということで、今回の買い替えは諸手を挙げて喜べる状況でもないのだが買わない限りは仕事できない。降って湧いたチャンスを活かして生産性を向上させようではないか。
候補として真っ先に頭に浮かんだのが、今話題の「Apple M1チップ」搭載のMacBookだ。
最新 Apple MacBook Pro Apple M1 Chip (13インチPro, 8GB RAM, 256GB SSD) - シルバー
- 発売日: 2020/11/17
- メディア: Personal Computers
これまで宗教的な理由で避けてきたMacであるが、爆速と聞けば話は別である。これは改宗のチャンスではと思ったのだが、業務に適正ではなかった。
適正でない理由は、現時点でApple M1は仮想環境をサポートしていないからだ。自分は分野的に開発中に仮想環境が欠かせない。PC市場で多数を占めているx86アーキテクチャで動作するOSをARMアーキテクチャのApple M1上で動作させることは恐らく無理なんではないかと思っているし、動いたとしてもそれは遠い未来のことであろう…。
残念。
そうなると、x86アーキテクチャのノートPCしか選択肢がなくなるのだが、ここで気になるのは「AMD Ryzen」。AMDはCPUメーカーで昔から自作PCマニアには知られている存在であるが、市販ノートPCにおいてはIntelが市場をほぼ独占しており近年ではPCよりもPS4やPS5などゲーム機向けのCPU供給が有名であった。そのAMDが数年前に発表した「Ryzen」シリーズが(Intelよりも)安いだけでなく速いという、某有名牛丼みたいなノリでここ数年注目されており、最近は市販ノートPCでも「Intel入ってぬ」モデルが増えているらしい。同じ予算ならば、当然性能が良いPCが欲しくなるのはガジェオタ開発職の哀しい性。Ryzen搭載の市販ノートPCを探してみたところ、魅惑的な製品を発見した。
HUAWEI MateBook 14 2020 AMD スペック - HUAWEI 日本
Huawei MateBook 14/Ryzen7/メモリ16GB/SSD512G/Space Gray【日本正規代理店品】
- 発売日: 2020/11/20
- メディア: Personal Computers
このノートPCは「AMD Ryzen 7 4800H」というCPUを搭載している。このCPUと今まで使っていたノートPCのCPUとの性能差はざっくり5倍。
シャア専用だって3倍止まりなのに。
にもかかわらず、お値段は10万ちょいと限りなくお買い得。ということで早速この製品でお伺いを立ててみたのだが、業務に適正ではなかった。
うん、知ってた。
適正でない理由は、大人の事情で詳しく書けないけれどせっかく良い製品を作っているのに政治的なアレで一気に売れなくなったのは残念極まりない。
そんな訳で、他のRyzen搭載の市販ノートPCを探すことにしたがイマイチこれというものが見つからない。これは困った…とPCフロアを彷徨っていたら何やら七色に光り輝く怪しいコーナーを発見した。近年メジャーになっているゲーミングPCのコーナーだ。そのコーナーの一角にふとおもしろい製品を見つけた。
MSI ビジネス・クリエイターノートPC Modern 14 B4M
なんとこのPC…ゲーミングコーナーのPCなのに
七色に光らない。
その上スペックもRyzen搭載で悪くはない。ひょっとして、ゲーミングPCを仕事で使うのアリかも?と思って天板を見たら
龍の刻印が。
ビジネスに龍のマーク、果たしてアリなのだろうかと恐る恐るお伺いを立ててみたら…
ナシよりのアリ。
おお、弊社ではこれは適正範囲なのか…。コレがセーフなのであればゲーミングPCでも派手過ぎなければ問題がないということだな、と都合良く解釈してゲーミングコーナーを探すとさらに良さそうな製品を見つけた。
ROG Zephyrus G14 | 新たなゲーミング世界へ
このノートPC、政治的なアレでNGとなった某国製のノートPCとほぼ同じ「AMD Ryzen 7 4800HS」を搭載しており、天板も龍が如く仕様ではないのでお客様を無意味に威嚇することもない。しかもゲーミングPCなのに七色に光ったりしないので業務としても適正範囲である(に違いない)。
唯一気になったのは、1.65kgという一般的なノートPCと比べると重い点だが、ニューノーマルな現代においてはノートPCを持参して打ち合わせに出向く機会はゼロに等しく、例えコロナ克服後の世界が訪れたとしても一度リモートでできるとわかった以上元に戻ることはなかろう。たまに出社する時に持ち歩く程度であれば、許容できる範囲だしそろそろ考えるのも飽きてきたので、ROG Zephyrus G14、
キミにきめた!