初老のボケ防止日記

おっさんのひとりごとだから気にしないようにな。

“Amazonでお買い上げいただいた商品の梱包についてお知らせしたいこと“が斜め上だった件

”自分はいつからAmazonを利用しているのだろう?”

Amazonの注文履歴を調べてみると、最古の注文履歴は2011年となっていた。実際には、自分よりも先に妻が過去にPrime会員だったので少なく見積もってもAmazon歴は10年以上あるだろう。ひょっとするとコンビニ以上に利用しているかもしれない。それ位Amazonに依存した生活を送っていると言っても過言ではない。

そんなAmazon(特に日本のAmazonに関しては)、過剰すぎる包装が話題に上がることが多く、かく言う自分も”たかがUSBケーブル1本なのに何故このサイズの箱で…。”というようなシーンは過去に何度も遭遇してきた。膨大な量の荷物を扱うオペレーションの効率を考えれば、箱のサイズのバリエーションを減らすのは正しいことに思えるし、地球には優しくないかもしれないけれども過剰な梱包自体は商品には優しいのだから消費者としては梱包資材を捨てる手間はあるにせよわざわざ物申す程の事でもないだろう、と思っていたのだが今年に入ってから小さい商品は段ボール箱ではなく厚手のビニール袋で届くようになった。

Amazonでは、ゴミの削減につながり、商品を損傷なくお届けできる開封が容易な梱包方法の開発や実験を行っています。このプログラムはお客様、ビジネス、そして環境にも良いものです。

(中略)

Amazonの環境保全に配慮した持続可能な包装の取り組みにより、過去10年で、世界で244,000トン以上の梱包資材と約5億個の箱が削減されました。2017年だけでも世界で約16%の梱包資源にあたる約3億500万個もの箱が削減されたことになります。

Amazonでお買い上げいただいた商品の梱包についてお知らせしたい5つのこと

どうやらAmazon側も梱包は重要な課題と捉えていたようだ。しかしながらこの厚手のビニール袋、封を開けにくい上にゴミ袋に入れても厚手なおかげで小さくならずゴミとしてはかさばるので、正直段ボール箱のほうが扱いやすかったので元に戻してもらいたい気持ちが強いのだが、GAFAと呼ばれる程の世界有数の企業が環境保全に配慮するのは社会的責任としても当然であるしその結果我らが母なる大地に優しくなるのであれば多少の不便も甘んじて受け入れようではないか。

さて、前置きが長くなったが、前回の続きである。

osa030.hatenablog.com

急遽新しい業務用のノートPCが必要になったので色々と検討した結果、今回はこの製品をAmazonで購入することにした。

Amazonを選んだ理由は、価格が安かったのが一番の理由なのだが、「お届け日時指定便」を使えば配送時間帯を指定できるので急いで注文すれば休日中にセットアップが行え、週明け早々に新しいPCで業務が再開できると考えたからだ。納期も早く指定時間に届けてもらえる上に価格も最安値だなんて流石我らがAmazon様、と何の迷いもなくポチりお届け日当日ワクワクしながら荷物の到着を待っていたのだが、予定時間帯を過ぎても

Amazonからの荷物が届かない。

おかしい…。前日の時点でAmazonから発送メールは届いていたのに。しかも今回はデリバリプロバイダではなく時間に正確なヤマト運輸なのにだ。不安になって購入履歴から発送状況を調べたところ

最寄り営業所まで荷物が到着していない。

おかしい…。今回の発送先のAmazon倉庫は同じ県内にあり、場所も車で移動すれば2時間もかからない距離だ。これはなにか配送上のトラブルがあったのではないかと不安になり、配送業者に連絡してみたところ

Amazonのセールの影響で配送が滞っております。

嗚呼、そういえば在庫一掃セールブラックフライデー&サイバーマンデーセールとか言うのをやっていたな。セール中に自分が欲しい物がなかったのですっかり忘れていたが世間では大人気だったらしく、その影響で配送業者が大変な事になっているようだ。配送は契約先の配送業者の問題なので知らんがなと”お届け日時指定でお届けします”とドヤ顔してるAmazonに"配送業者は個人事業主だから事故を起こしても我社に関係ありません"と言い切る某berEatsに似たようなドライな面を感じてしまったのだが、配送業者に同情する程度には古い世代の人間なので荷物が紛失している訳じゃなければいいやと、いつ届くかわからない荷物の到着を待っていても仕方がないので外出することにした。

外出してまもなく、在宅中の妻から荷物が届いたとのLINEが。


















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ん?"すごい長い"ってどゆこと?


















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長ッ。

おかしい…。注文したのは14インチノートPCのはずなのだが。きっと…PCの箱に合うサイズの段ボール箱がなかったんだろうね、うん、包装が改善されたといってもAmazonあるあるだよね(帰宅して測った所80㎝位の長さでした)。



















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んん? 一体妻は何を言ってるんだろうか?



















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ココを梱包簡素化したんかーい!!

おかしい…。注文したのは精密機器のはずなのだが。しかも10万越えの庶民的からすると高額な製品なのだが?地球に優しくするのはいいのだが消費者の気持ちに優しくない仕打ち…Why何故に。

不安になって急いで帰宅して箱を持ち上げてみたら想像以上に

スムーズな滑り具合。

箱を持ち上げてちょっと傾けるだけで寄せては返す波のような音が聞こえきた。

おかしい…。何故だか心が癒される。さて、留守中に荷物を受け取った妻によれば配送業者は箱を縦にして持ってきたらしい。それって中身確実に

「ドンッ」って移動してますよね?

至急必要ではあるのだが、このような状態で届けられた精密機器を使い始めるのは流石にリスクが高すぎる。念の為、Amazonカスタマーサポートに問い合わせを行い今回の場合は”梱包を理由に返品しても問題ない”という言質をとった上で返品処理を開始した。Amazonの返品自体は過去に何度か経験があるので特に手続きに困ることはなかったのだが

詳しい返送手順
(略)
・可能な限りメーカー既製の梱包材を使用し、お届け時の梱包状態で返送してください。メーカー既製の梱包材やお届け時の梱包が無い場合は、できるだけ頑丈な箱に十分な緩衝材を入れた状態で返送してください

おかしい…。Amazonさんはノーガードで送ってきたのに?

配送注意、リチウム電池在中ラベル
リチウム電池を含む商品ですので、このラベルを梱包に貼り付けてください。印刷できない場合は配送業者にリチウム電池を含む商品である旨お伝えください。

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おかしい…。届いたダンボール箱には何もラベル貼ってないのに?

と、ツッコミどころがいくつかあってその度に箱を投げ捨ててやろうという気持ちになったのだが、箱を持ち上げる度に中身のPCが移動して波音が奏でられ心が落ち着かせることができ粛々と返品処理を進めることができたので、海がない埼玉県民に波の音をわざわざ届けてくれたAmazonさんありがとうございます。

返品と共に別の通販サイト経由で電気量販店から同じ製品を注文したところ翌日には荷物が届いた。購入価格はAmazonよりも高かったけれども、届いた荷物は丁度よい大きさの箱で梱包されており、外箱には”精密機器”と記載されていた。

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国内の他の通販サイトではなく、Amazonを好んで使う理由の一つとして「返品がしやすい」というのがある。そもそもファッション関連は試着後の返品をウリにしている(Amazon販売のものに限る)。

Amazon.co.jp: 試着後の返品・送料無料: ファッション

ファッション以外の返品は過去に1度あるかないかでそれも商品説明ページの内容が間違ってて使えると思ったら使えなかったとかそういう理由位だ。まさか商品のコンディションに配送や梱包の不備も含まれるとは流石に10年以上Amazonを利用していても気づきませんでした。

因みに返品理由にかかわらず返品の処理は平等に行われるらしく、しかも今回は精密機器ということで返品した荷物をAmazonが受け取っても即時返金は行われず10日間の検品期間を設けられた。そもそも雑な梱包で精密機器を送り付けてきたのはどちら様なのだとちょっと文句を言いたい所ではあるがこちらもカスタマーサポートの指示に従いノーガード戦法で梱包しており、返品はヤマト運輸は忙しくて可哀想なのでAmazonサイトから日本郵便に集荷依頼して持って行って貰ったのだがやっぱり縦にして持って行ったのでそこはドローってことで返金されてきたから結果オーライ。

冒頭で述べた通り、自分にとってAmazonは生活の一部と化しているので、今回の件があったからと言って二度と使わないということは今のところ考えていない。ただ、今後は何でもAmazonで購入するのではなく購入製品に応じて各ネット通販を使い分けをすべきだという事と、「Amazonアウトレット」には箱蹴り職人は存在しないのだという事実がわかっただけでも良しとしよう。