初老のボケ防止日記

おっさんのひとりごとだから気にしないようにな。

ロジテックのM.2 NVMe SSDケース「LHR-PNVUC」を買ってみた

在宅勤務を続けていたら、PCのディスク容量が足りなくなってきた。在宅勤務前迄は100GB位空きがあった気がするのだが、自宅でアレやコレやっていたら遂に残りが2GBを切ってしまった。

現在、仕事で使っているPCは3年前に購入した「Thinkpad T470s」。

osa030.hatenablog.com

既に初期搭載の250GBのSSDから500GBのSSDに換装していたので、余った250GBのSSDを外付けで使って凌ぐことにした。


「Thinkpad T470s」に搭載されているSSDは、"NVMeのM.2 SSD"というナウいSSDだ。PC外付けで利用する為のケースも従来のものは使えずNVMe対応の製品でないと利用できないのだが、

選ぶのが非常に難しい。

NVMeのSSD、従来のSSDと比較して性能が大幅に向上しているのだが、同時に発熱も増大している。このため、うまく冷却を行えないと「サーマルスロットリング」と呼ばれる熱暴走を回避する仕組が発動して性能が低下するケースがあるらしいのだ。くわえて、比較的新しい技術ということもあってか製品の選択肢があまり多くない。しかも、Amazonで見つかるのは名のしれない中華製品ばかりで価格は魅力的ではあるものの、熱対策がどこまでされているかは謎だ。クローンによるデータ移行等、短期間の利用であれば問題ないレベルかもしれないが、外付けSSDとして長時間する場合の安定性は未知数だ。

そんな訳で、Amazonの謎の中華製品よりも価格は高いが信頼できそうな製品を検討した。

これらの製品はいずれもケースの一部がヒートシンク形状となっており、熱対策がされている。一般的な知名度は低いAREAとオウルテックであるが、秋葉原のPCショップでも取り扱いされているので安心感はある(両社の製品は形状的に同一と思われる)。ロジテックの製品は、さらにシリコン製放熱シートとアルミ製ヒートシンクも併用し、ケースのプラスチック面積もAREA/オウルテック製品よりも少なさそうなので今回はロジテック製品とした。

開封の儀

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なんだかんだ丁寧な日本語の注意書きを見ると安心する。

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ケーブルが2本ついているのは親切だ(短いけれど)。

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「高温注意」の注意書き。その下のボタンを…

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押すとケースが外れる。

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ケースを外した状態。ケースは一部ではなく全て金属。

SSD挿してみた

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とっておいた250GBのSSD。Samsung PM961シリーズらしい。

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こんな感じでグイッと差し込む。

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ちゃんと差し込むとバインッって跳ね上がる。

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跳ね上がった側をツメで止める。ただ指だと痛いのでドライバー使った。

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合体完了。

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放熱シートとヒートシンクをセット。

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このSSDの場合、放熱シートは1mm厚だけで丁度良さげ。

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無事認識された。(接続先は自宅のPC)

測ってみた

「LHR-PNVUC」はUSB 3.2 Gen2対応。ということで実際の速度を見てみようじゃないか。

  • 「Thinkpad T470s」のType-Cに直接接続。

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メーカー公称値並の速度。つまり「Thinkpad T470s」のType-CはGen2対応であったのだ(スペックに明記されていないので心配だった)。

  • 「Thinkpad T470s」のType-Cに繋いだDELL製モニタ「U2520D」のType-Cに接続。

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「U2520D」はGen1対応なので当然の結果である。ちなみにこの状態でベンチかけるとモニタ経由でUSB接続しているキーボードやマウスがプチフリ頻発。USBハブ経由で使うのは用途が限られそうだ。

熱はどうなの

測定中はかなり高くはなったものの、ケース(金属部分)は触れられないレベルではなかった。ただ、長時間使った場合はわからないのでやけど注意だ。ちなみにケース本体の熱よりもケース横の穴から漏れる排気のほうが熱いので注意だ。

所感

M.2 NVMeなSSDを外付けで使う場合、USB3.2 Gen2で直接接続できればそこそこ速い。が、今どきの最新PCならともかく、数年前のPCだとGen2ポートは1つあればいいほうでそのポートも他の用途で塞がれている場合はGen1になってしまうので速度は半分になってしまう。更に、Hub経由で使っう場合は同じHUBに接続している他のUSB機器との速度干渉も起こりうるので、M.2 NVMeなSSDだからといって、外付けで使う場合は高頻度にアクセスを行うデータを格納して利用する用途には向かなさそうだ。