「マルウェアによる不正通信を遮断しました」と連絡が届いた

ある日、こんなメッセージが契約先のプロバイダから届いた。

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最初は「ソフトバンク光」を語るフィッシングSMSかなと思ったのだけれども、ネットで調べて見る限り本物っぽいので記載されていたURLにアクセスしてみたところ以下であった。

マルウェア感染による不正通信遮断のご連絡（SoftBank 光） | インターネット | ソフトバンクマルウェアブロッキングについて | インターネット | ソフトバンク

へー、こんなサービスがあるなんて知らんかった。試しに規約を読んでみたところ

第44条（サービスの利用）
(中略)
7．当社は、本サービスのインターネット接続において、悪意のある第三者により会員が利用している端末がコンピューターウィルスやワーム、スパイウェア等へ感染することにより、個人情報搾取等の会員の不利益となることを防ぐため、以下の対応を行います。なお、以下対応は完全性を保証するものではなく、また遮断されたインターネット接続への影響について、当社は責任を負いません。
　
(1) 会員がインターネットサービスへアクセスする場合、そのアクセス要求に付随するドメイン情報を自動的に検知し、当社の保持している悪意のあるサーバーのドメインリストと照合いたします。
(2) 照合の結果、当該ドメインリストと合致する場合、その通信を遮断します。
　
8．会員は第 7 項（1）および（2）に同意しない場合、当社が別途定める方法により、その機能を無効にすることができます。

SoftBank 光サービス規約 - ソフトバンク

書いてあったね、うん。で、色々調べてみると他のISPでも同様のサービスを提供しており、更に辿ると政府が旗振り役となっているようだ。

ACTIVE(マルウェア対策支援)
マルウェア被害未然防止活動について | ACTIVE(マルウェア対策支援)

DNSで名前解決する時に怪しいサーバにアクセスするかどうかチェックする方式なので、契約者がどのような機器をインターネットにつなげても対象としてくれる反面、具体的にどの機器がどんなマルウェアに感染しているかということはわからない。
仕方がないので、自宅にあるインターネット接続する機器を調べることにしたが

ネット接続機器	台数
ノートPC	1
スマホ	4
タブレット	3
ゲーム機	5
デジタル家電	3
chromecast対応機器	3

多すぎ。

今のISPと契約して3ヶ月以上経過するが今回のような通知が来たのははじめてなので、通信したとされる日に起動していたかつ、利用者によってうっかりマルウェア感染しそうな機器に絞ることに。

ネット接続機器	台数	OS
ノートPC	1	Windows10
スマホ	4	Android
タブレット	1	iOS
タブレット	2	Android

iOSに関してはセキュリティソフトがないので、それ以外を片っ端にウィルスソフトでスキャンしてみた結果

マルウェア検出ゼロ

なんてこったい。ただ、今回提供されているサービスのマルウェアブロッキングの仕組み上、実際にマルウェア感染してなくてもWebページに怪しいスクリプトが含まれていたりページ内の怪しい広告を間違ってクリックしたパターンでも検出される可能性も否定できない。本当にマルウェア感染しているのであれば、ウィルススキャンで検出されていないということは除去されていないのでそのまま使い続ければ近いうちに再度メールが届くはずなのでしばらく様子見することにしたが、2週間経過した現在も同じメールは届いていない。

ということは、やはりマルウェア感染はしておらずたまたま閲覧していたWebページが怪しかっただけなのだろうか。或いはITリテラシ弱者を狙った販促なのだろうか。原因がはっきりしないのですっきりしない結果となったが、今回このメールを受けたことでセキュリティについて改めて考えさせられたのはよかった。ということで、ISP各社様におきましては今回のような注意喚起メールを抜き打ち訓練的にランダムに送信するとWin-Winな感じではないでしょうか。