初老のボケ防止日記

おっさんのひとりごとだから気にしないようにな。

AQUOS sense2(SH-M08)とAQUOS R2 Compact(SH-M09)を比べてみた

「今年は(2年縛り更新の年なので)MNPまでスマホは買わない」と言ったがアレは嘘だ。

年明け早々、事故により急遽入手した「AQUOS sense2(SH-M08)」(以降、sense2)。

jp.sharp

ローエンドモデルながら大きな不満もなく使い続けていたのだが、子供がスマホを買うので付き添って店頭に行った時に何気なく実機を触っていたら運命の出会いをしてしまった。

jp.sharp

正直なところ、sense2には大きな不満もないけれど平凡すぎてときめかなくなったのは事実であり、液晶サイズが6インチ以上のハイスペックモデルでも買おうかなという密かな想いを胸に抱いて店頭に足を運んだのが本音なのであるが、ノーマークだった「AQUOS R2 Compact(SH-M09)」(以降、R2 Compact)を手にしてみたらその絶妙なサイズ感とヌルサク具合に心を奪われてしまい…

f:id:osa030:20190405122041j:plain

買ってしまいました。

まだ、本格的に使い始めてないので使用感については後日にするとして、せっかくなので"R2 Compact"と"sense2"のスペック面を比較してそれぞれのいいところを見つけてみたい。

「R2 Compact」のいいところ

サイズが小さい

以下は 「R2 Compact」と「sense2」を並べた写真。
f:id:osa030:20190405122446j:plain

それぞれのサイズは以下のとおり。

製品 縦(mm) 横(mm) 厚(mm) 重量(g)
R2 Compact 約131 約64 約9.3 約135
sense2 約148 約71 約8.4 約155

sense2も最近のスマートフォンとしてはそれほど大きいわけではないのだが、こうやって比較すると大きく見えてしまう。それ位、R2 Compactが小さいということなのだ。因みに、R2 Compactの上にiPhone SEを重ねるとこんな感じ。

f:id:osa030:20190405123115j:plain

基本性能が凄い

それぞれの基本性能スペックは以下の通り。

製品 SoC RAM ROM
R2 Compact Snapdragon845 4GB 64GB
sense2 Snapdragon450 3GB 32GB

これらの数字だけだと、イメージしにくいのでAntutuのベンチマーク結果を見てみる。

  • R2 Compact
    f:id:osa030:20190405125939j:plain

  • sense2
    f:id:osa030:20190405130003j:plain

搭載しているSoCの違いが如実に結果にでた。実際に、両方触っているとあまりのレスポンスの違いに笑ってしまう。あまりにもR2 Compactが凄いので、世間的にどれくらい凄いのか興味が出たので他のスマホのAntutuベンチマークと比較してグラフにしてみる。

f:id:osa030:20190405125358p:plain
なお、R2 Compactとsense2以外のベンチマーク結果は「ガルマックス」さんのベンチマーク結果を引用させて頂いた。

最新SoCである、Snapdragon855搭載の「Galaxy S10+」やAppleやHUAWEIのフラッグシップモデルには及ばないものの、この小さなボディで同じSnapdragon845搭載の大型スマホと肩を並べているのは驚きである。

画面性能がよい

それぞれの画面スペックは以下の通り。

製品 画面サイズ 解像度
R2 Compact 5.2インチ 1,080 × 2,280
sense2 5.5インチ 1,080 × 2,160

これだけだと正直あまり違いは感じられないのだが、R2 Compactは

  • 「ハイスピードIGZO」対応
  • 「HDR」対応

とある。「ハイスピードIGZO」はリフレッシュレートが120MHzなので、対応したアプリのスクロールが滑らかになる効果があるようだ。「HDR」は対応コンテンツ再生時により深みのある映像の表現が可能となるようだ。いずれも、まだR2 Compactでは未体験なので後日試してみたい。

カメラ性能が良い

それぞれのアウトカメラのスペックは以下の通り。

製品 有効画素数 F値
R2 Compact 2,260万画素 1.9
sense2 1,200万画素 2.0

さらにR2 Compactには次の手ブレ補正がついている。

  • 光学式手ブレ補正
  • 電子式手ブレ補正(動画撮影時)

sense2は手ブレ補正がついていなかったのでこれはアピールポイントだが、もともとカメラ性能をウリにするブランドではないので、有効画素数やF値が向上したからといって他社フラッグシップモデルに肩を並べる写真がとれるという変な期待はもたないほうが賢明だろう。

Bluetoothが強い

R2 Compactは以下の意味でBluetoothが強い。

  • 送信出力が強い
  • 「aptx HD」コーデックに対応してる
  • 「TWS Plus」に対応してる(?)

送信出力が強いと、混雑した場所でBluetoothイヤホン・ヘッドホンの音切れが少なくなる。

osa030.hatenablog.com

sense2が”12.5dBm”なのに対してR2 Compactは"14.2 dBm"である。つまりsense2よりも途切れにくくなったと思われる。これは後日色々と試してみたい。
また、音楽性再生時にハイレゾ相当の音質を実現する「aptX HD」をサポートしている。利用には同じくaptX HD対応のイヤホン・ヘッドホンが必要となるので、使うかどうかはさておき対応コーデックが豊富なことは選択肢としてよいことだ。

「TWS Plus」は完全ワイヤレスイヤホン(TWS)の音切れを減らす技術なのだが、今の所、対応完全ワイヤレスイヤホンとSnapdragon 845以降のSoC搭載スマホの組み合わせでのみ使えるようである。ただし、Snapdragon 845搭載なら必ず使える訳ではないらしい。そもそも現時点で世の中に対応しているスマホが存在するのかすら不明なのであるが、SHARPと言えば昔からオーディオ系に手を抜かないイメージを勝手に持っているので是非使えるようにしてくれるに違いない、というかそういうところが目の付け所だと思う。

その他もろもろ

その他の細かいアッピールポイント。

  • 「USB PD」に対応している
  • 対応GPSが多い

急速充電化が期待できる「USB PD」、未だに混沌が続いている感じでまだ様子見であるが、将来的に使える充電時間が短くなるからいいよね、うん。

R2 Compactの対応GPSは、sense2と同じ"GPS、GLONASS、BeiDou"以外に欧州の"GALILEO"と我が国の"QZSS(みちびき)"が増えている。でもって我らがみちびきは精度が高いらしいので道に迷った時に大活躍だ。

「sense2」のいいところ

さて、次はsense2がR2 Compactよりも優れているところだ。

コスパが良い

本記事執筆時点(2019/4/5)のそれぞれの実売価格は以下のとおり。

製品 実売価格
R2 Compact 75,000前後
sense2 29,500前後

自分がsense2を購入した時は発売直後ということもあり3万台後半だった気がする…。現在の実売価格を知って複雑な気持ちであるが、この値段であれば防水・防塵、モバイルSuicaも使えるうえに発売後2年間のアップデートがついているのでお買い得といって良い。 もちろん、価格が安い分性能はそれなりではあるもののSNSやネット閲覧程度であればそこまでストレスは感じないだろう。

osa030.hatenablog.com

バッテリー持ちが良い

それぞれのバッテリー関連のスペックは以下の通り。

製品 容量(mAh) 連続通話(VoLTE) 連続待受(LTE)
R2 Compact 2,500 約1,900分 約490時間
sense2 2,700 約1,920分 約620時間

sense2、SoCがローエンドということもあってかバッテリー持ちが異様に良い。過去の利用スマホでは外出した時はモバイルバッテリーのお世話になるケースが多かったが、sense2にしてからまだ1度もお世話になった試しがない。R2 Compactはコンパクトな筐体なせいでバッテリー容量が少ない上にSoCがハイスペックなのでバッテリー持ちは正直期待できないだろう。

アクセサリー類が多い

sense2は複数のキャリアモデルが販売されている売れ筋ということもあって、保護フィルムやカバーなどのアクセサリー類が豊富で選択肢が多い。一方、R2 CompactについてはSIMフリーモデルの発売開始時期が最近ということもあってか、現時点では選択肢が少ない。特にカバーの選択肢が少ないのは、コンパクト支持派はそもそも裸運用が多いのであろうか。

ステルスAPに繋がる

我が家のアクセスポイントは、SSID非公開のステルス運用でこれまでsense2含め家庭内機器は問題なく接続できていた。ところが、なぜかR2 CompactだけはSSID公開設定でないとWi-Fi接続できなかった。機器間の相性もあるのだろうが、公式ヘルプにWi-Fi接続できない時の解決策として"SSIDを公開設定にしろ"とある位なので仕様の可能性が高い。

※2019/4/10更新
これはAndroid 9(Pie)からWi-Fi接続設定の方法が変わったようで、ステルスAPを新規追加する場合は詳細設定から「非公開ネットワーク」->"はい"にする必要があるらしい。ということでsense2をPieにアプデした時も同じだろう。

どっちがオススメ

予算があれば、間違いなく「R2 Compact」。最近のスマートフォンは大型化が進んでおり、このサイズでこれだけのスペックのモデルは現段階は唯一無二の存在である。しかしながら、価格差が2.5倍もあるのでおいそれと「じゃあ、R2 Compactで。」という訳にもいかないだろう。

そんな人には、各種セールやキャンペーンを美味く活用すれば少しでも安く購入できる可能性があることをお知らせしたい。例えば、ソフトバンク(ワイモバイル)契約者なら、Yahoo!ショッピングで「5のつく日」を狙うとよいだろう。

topics.shopping.yahoo.co.jp

そうすると、実質6万程度で購入することも不可能ではない。 store.shopping.yahoo.co.jp

上記に加えて、○○Pay系の還元キャンペーンを併用できればもっと実質価格を下げることも夢ではない。
あなたの夢をあきらめないで。

因みに、ソフト関連は同じSHARPの同時期のモデルなので概ね同じと思ってもらって良い。正確には、OSであるAndroidのバージョンがR2 Compactのほうが新しいのであるが、sense2も近いうちにアップデートが配信されるはずなのでそこはメリットにあげていない。

参照ページ