初老のボケ防止日記

おっさんのひとりごとだから気にしないようにな。

はじめてのバスツアー。

旅行に行くこと自体は嫌いではないのだが、自ら率先して旅行を計画するタイプではない。同じお金を使うのであれば、"思い出"という形のないものよりも形の残る"モノ"のほうがいいというのが主な理由だが、一番の理由は旅行先を決めたりするのが面倒くさいのだ。もちろん、自分ひとりであれば好きなように計画できるのでそれほど苦にはならない。ところが、家族旅行となると話は別だ。全員が参加できる日程は限られるし好みもそれぞれ違う。そのくせ費用は人数分かかる…。

そんな訳で、我が家の旅行は毎回妻頼みなのだが、「今年の家族旅行はツアーにしない?」と妻から提案があった。なるほど、ツアー旅行であれば、行き先さえ決めてしまえばホテルや移動手段も確保されるし、旅行中の工程はすべて一方的に決めてくれる。反面、フリープランのような自由度はなくなるものの、暇を持て余してスマホを弄ってばかりでは旅行する意味もない。ということで、1泊2日のツアーを探すと"バスツアー"が見つかった。
移動手段がバスなので費用もお盆期間にしてはそこまで高くない。不安があるとすれば、子供達である。乗り物に強い方ではないので果たして長時間のバス移動に耐えられるのか。またトイレは休憩場所まで我慢できるのか。乗り物酔いについて、本人達に確認したところ「酔い止め薬を飲めば大丈夫。」とのこと。残るはトイレの問題だ。お盆期間なので渋滞することも十分考えられる。はたして休憩場所まで子供達は我慢できるのだろうか。と心配して調べてみるとトイレ付バスのツアーもあるではないか。これなら家族旅行でも問題なさそうだと判断して、ネット経由で申し込んで行ってきた。

集合場所に到着すると旗を持った添乗員さんを発見。早速バスに向かうとそこには想像していたのよりも小さめなバスが。国内をバスで旅行するのは小学校の遠足以来なのだが、なるほどバスツアーってこういうバスなんだね。程なくして出発。他の出発場所で残りのツアー客を拾い、最初の観光場所である「こんにゃくパーク」へ。
と、その道中ちょっとした異変に気づく。出発前は、バスの移動時間が長いのでエアコンが寒いのではと心配していたのだが、全く逆で暑いのだ。体感で恐らく30℃近くはあったのではないだろうか。半袖なのに腕組みしているだけで汗をかく。トイレ休憩でPAに降りると外のほうが涼しく感じるレベルである。
PA出発後に他のツアー客から文句があったのだろう、添乗員さんから「バスのエアコンはこれが最大なのですが今日は暑いですね…。」とアナウンスが。ツアーに参加したのはお盆休みが終わる直前。台風が過ぎ去り天気に恵まれたものの、その日の群馬は35℃超えの猛暑であったので仕方がない…と納得できるほどお人好しではない。だって、先日訪れたドバイでは40℃と殺人的な暑さだったけどバスは寒かったんだぞ。
文句を言っても涼しくなるわけでもないので、我慢するしかない。ツアー客は皆暑さを耐える為にスリープモードに移行し、バスの中は既に帰りのようなお通夜状態だ。我慢の末、到着した「こんにゃくパーク」は群馬と言えば"井森美幸"の次に有名である"こんにゃく"のテーマパークで、工場見学や無料の"こんにゃくバイキング"が無料で楽しめる群馬きっての大人気スポットとのこと。

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ようやくエアコンの効かないバスを脱出してエアコンがちゃんと効いた建物に入ることができたのだが、そこで一行を待ち受けていたのは「こんにゃくバイキング」であった。こんにゃくで作られた様々な料理が提供されているのだが、何を食べてもこんにゃくの味しかしない。自分は"こんにゃくラーメン"を食べたのであるが、昔ながらの醤油ベースのつゆに麺状のこんにゃくが入っており、とてもヘルシーなこんにゃくの味がした。その他にも"こんにゃくの唐揚げ"やら"こんにゃくのxxx"とか色々あったけど味は同じなので省略。もう、こんにゃ嫌がらせを受けたのは生まれてはじめて。壁に貼られたポスターの「こんにゃく大使」の笑顔の目が笑っていないのが気に入らなかったが、時間となったので再びバスに乗り込む。

ウッ、さっきよりも暑い。

次の目的地である「奥四万湖」に到着。

https://www.instagram.com/p/B1TMSbljRDI/
#okushimako

バスの外に出て風が気持ちいい。きれいな景色で精神が若干回復したので添乗員さんに「バスの暑さ、どうにかならないですかね…」と話したところ「私もこんなバスははじめてなので運転手さんにどうにかならないのか伝えたんですけど、運転手さんは"他にバスなかったんだよ、俺もこんなの嫌だよ~。"って。2日目のバス替えてもらえないですかと相談したんですが空きがないらしくて…」と逆に愚痴られてしまった。

知らんがな。

はじめてだったので知らなかったが、バスツアーを企画する会社と旅行中の移動手段のバスを提供するバス運行会社は一緒とは限らない。どうやら、出発地と開催期間で空いている最寄りの協力バス運行会社が手配されるっぽいのだ。しかし、この猛暑にエアコンが効かない古い型式のバスを出してくるなんて人の生命を一体何だと思っているのだ。しかもエアコンが効かないだけでなく、窓ガラスがUV加工されていないので日差しをカーテンで遮っていても暑さが伝わってくるんだぞ。

ようやく、今回のツアーの宿泊地である「苗場プリンス」に到着。ようやく、暑さ地獄から解放された。幸いにもみな熱中症にはならずに済んだ。さて、ホテルでは今回のツアーの目玉「天空テラス」が待っていた。満天の星空を眺めて本日疲れを癒そうではないか。仮眠をとった後、バイキングで腹を満たすと日が暮れて丁度よい時刻となったのでゴンドラへ向かう。頂上に到着するとそこには漆黒の闇が。

oh... 星空は何処へ…。

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Photo Spotでインスタ映えを狙ったら心霊写真のように。

さて、気を取り直して2日目。朝食後にホテルを出発。出発地が苗場ということもあってか、今日はそこまで暑さが厳しくない。程なくして本日の目玉である日本産大渓谷のひとつ「清津峡」に到着。

https://www.instagram.com/p/B1TMctQjXvv/
#kiyotsukyo

マイナスイオンで心を癒やしながら、いよいよメインのスポットへ…

https://www.instagram.com/p/B1TMiNeDFG9/
#kiyotsukyo

インスタ映えを狙った老若男女が沢山。

清津峡(のトンネル)は最近リニューアルされたようで綺麗であった。ただ、時間帯によっては人が殺到するらしいのでご注意。続いては「津南ひまわり広場」に。この時点で、昨日の悪夢が再び…。

https://www.instagram.com/p/B1TM098DATl/
#tsunan


既に、メッチャ暑い。

バスに戻ると、当然ながら(いや、当然ではないのだが)バスもまた暑い。炎天下に長時間停車してると車両が熱を持つせいかエアコンが効かなくなるようだって解説している場合ではない。このポンコツめ。その後、どこかで昼食にスカスカの蟹を食べ、どこかの農園で農園主が怪しい水をセールスしてくるも、暑さにやられているのが幸いしてか無反応でスルーし、美味しいスイカを頂いた。後は、高速道路で帰路につくだけだったのだが、添乗員が農園に料金を支払いを忘れた為に一度道を戻るという突然のサプライズが発生。これも皆暑さでグッタリしているおかげでスルーされた。

かくして、はじめてのバスツアーは幕を閉じた。色々とあったものの、ツアー内容に関しては値段なりに満足いくものであった。ただ、バス運行会社に当たり外れがあるのは知らなかったので、次回もバスツアーを利用するときはチェックするようにしたい。事実、2日目にホテルを出発する際に同じツアー企画会社の出発地が異なるバスが何台も停車していたのだが

我々のバスだけショボかった。
メチャクチャショボかった。
ぶっちゃけ罰ゲームかと思った。

という訳で、皆さんも今後バスツアーを利用する機会があれば、是非ともツアー概要に記載されたバス運行会社に注目して欲しい。