初老のボケ防止日記

おっさんのひとりごとだから気にしないようにな。

ヘッドホンをアップグレードしたけども…。

な~にぃ~!? やっちまったな!!

前回までの話。

osa030.hatenablog.com

新しいヘッドホン、FOSTEXの「TH909」を自宅のリスニング環境で使ってみた所、店頭で下位モデル「TH900mk2」で試聴した時程のインパクトがなく、

”あれ、ひょっとして(この環境で使う分には)これまでのヘッドホンDENONの「AH-D7200」のほうが良かったんじゃないの?”

という決して口に出してはならない感想が脳裏をよぎってしまい、ブラインドの隙間から裸眼で夕陽を睨めつけたい気分になってしまった。その後、再生機器の設定を弄りながら耳のエージングを兼ねて一週間程聴き続けていたらようやく従来以上の音質が感じられるようになったが、やはりモヤモヤは消えない。現在ヘッドホンと接続して仕様しているDAC/ヘッドホンアンプはTEACの「UD-505」。「TH909」と組み合わせることで、従来よりも音の解像度は増したのは紛れもない事実なのであるが、店頭で試聴した時のようなあの衝撃的な低音は鳴ってくれない。勿論、従来のヘッドホン以下ということはないのだが、投資額に見合った音質改善効果が得られていない気がしてならないのでモヤモヤしているのだ。そこで、"ひょっとして「UD-505」が「TH909」の実力出しきれてないのでは?"と、そもそも店頭で聴いたのは「TH900mk2」とDENONの「DA-310USB」という事実を無視して「UD-505」に責任を押し付けることにした。そう結論付ければ話は簡単だ。

USB-DAC/ヘッドホンアンプもアップグレードすればいいんですよ?

そんな訳で店頭に「TH909」を持参し、予め候補にあげておいたUSB-DAC/ヘッドホンアンプで試聴してきた。

このうち、最も気に入ったのは「ADI-2 DAC FS」。試聴前に調査した情報では、RMEはプロ向け機材を販売しているメーカーであり、原音に忠実な音を出すことで定評があるようだ。また、本製品に搭載されているDACチップは「UD-505」に搭載されている旭化成(AKM)の「AK4497」の下位モデルにあたる「AK4493」。同じメーカーのDACチップを搭載しているので音の傾向は概ね似ているだろうし何より下位モデルなので正直「UD-505」との組み合わせよりも音が改善されるとは全く思っておらず、調べた時にちょっと気になったので実機があれば聴いてみるか程度の気持ちであったのだが、試聴してみたらなんと一番好みの音質だった。搭載されているDACチップが下位モデルにもかかわらず「UD-505」と同等なレベルの解像度な上に空間の定位といえばいいのだろうか、「UD-505」ではあまり感じることができなかった各楽器の位置が明確にわかるような鳴り方をしている。しかも「TH909」が自宅で聴いたことがない元気さで鳴るのだ。アンプ周りの性能の違いなのかわからないが、とにかくこれが「TH909」なのかと改めて感心した。

くわえて、「ADI-2 DAC FS」には昔のミニコンポ愛用世代には懐かしいEQが備わっている。つまりそのままの原音が気に召さなければ自分なりに色付けできるのだ。しかも左右独立なので加齢と共に耳の聞こえが悪くなった音域を本来の音で聴けるように補正もできる。RME、なんという気の利くメーカーだ*1

しかも、2021年1月末まで「Stayhome支援プロジェクト」として期間限定の大幅値下げを行っている。そんな訳で、もう買わない理由はなく、すぐにでもお持ち帰りしたかったのであるが、キャンペーンのおかげで現在国内に在庫がなくなっており次回入荷は未定、はやくても10月以降ということであった。うーんそれまでは仕方がない「UD-505」で我慢しよう、って思ったが

時すでに遅し。

実は、もう既に売っぱらって手元に存在しないのだ。前回「AH-D7200」を放出する時に売れるまで時間がかかったのもあって「UD-505」も長期戦になると予測して早めに出品してみたらなんと値引き交渉に応じることなくSOLD OUTしてしまった。クソッ…だったらもう少し出品価格を盛っておけばよかったと後悔したがまあ当初の希望価格で売れたのだから良しとしよう。しかし、これではせっかく手に入れた「TH909」も10月迄はお預けではないか…。とあーだこうだ考えていると

ピコーン!

と名案が閃いた(続く)。

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  • 発売日: 2007/07/19
  • メディア: DVD

*1:因みに本製品の開発にあたっての熱い想いは"コチラ"で読めるので、興味のある人は好きな分野を他人に説明する時のオタクモードで脳内再生してほしい