つらくて首を吊りたい。
ここ1ヶ月程、今までの人生で経験したことない程のつらい状態が続いていた。とは言え一家の大黒柱であるので騙し騙しやってきたがもう我慢できるレベルではなくなってしまい、遂には朝目が覚めて真っ先に考えることは”首を吊る”ことばかり考えるようになってしまった。どこかにいい場所はないものだろうか…。
これで首をギュッって。
そう、首の調子が悪いらしく、
肩凝りが半端ないのだ。
若い頃に「ストレートネック」と診断された時と症状が似ているので、首を吊れば牽引してもらったら楽になるんじゃないかなと。あくまで素人の経験則による推測であって実際は整形外科に行かないと正確な原因はわからないけれど、そう言えば思い当たる節があった。
1ヶ月前に新しくスピーカーを導入した際にデスクトップ周りの配置換えでモニターの高さをこれまでよりも高くしたのだった。事実、今回の症状はこれ以降に出ている。
- 変更前
- 変更後
パッと見、変更前のほうがモニターが高い位置にあるように見えるが、変更前はモニターアームを使用しており作業中は手前にモニターを引き出して変更後よりも手前かつ低い位置に配置していた。つまり、モニターの位置が以前よりも高くなってしまったので首に負担がかかって肩凝りが発生していたのではということだ。
原因が、スピーカーをモニターの下に配置する為にモニターの高さを上げたのが原因なのであれば、モニターを元の高さに戻してスピーカーを上に設置すればよいのだ。幸いにも、新たに導入したスピーカーIK Multimedia「iLoud Micro Monitor」は底面にはマイク・スタンド取り付け用のネジ穴がある。
このネジ穴にマイクスタンドをつければよいのだ。
そんな訳で、マイクスタンドを探してみたのだが、我が家の設置条件に適した製品を探すのに難儀した。まず、モニターの上に設置できる程高さがある卓上向けのマイクスタンドというだけで数が限られ、机の上に配置する卓上スタンド型は安定性の為に土台部分が大きく自分の机の上に置くのが難しい。机に固定するクランプ型はアームタイプ中心で、高さ調節には関節部分を後ろに突き出す必要があるので机周辺にスペースがないと高さ調節ができない。そして、残されたのは"グースネック"と呼ばれる自由に位置を変えられるタイプのマイクスタンドであった。
クランプ型で周辺にスペースは不要とまさに我が家の設置条件にうってつけの製品であるが、マイク向けの製品にスピーカーを取り付けたら重さでグニャグニャと頭が垂れることはないのか。流石にスピーカーをグースネックにつけて利用しているという情報はググっても出てこなかったので、やってみないことにはわからない。幸いにもそこまでお高いものではなかったのでチャレンジしてみることに。
開封の儀
約60cmと長い製品だったのでどれだけ箱がでかいのかと思ったら、思いの外コンパクトの箱で届いてびっくり。
グースネック部分がこんな感じで曲がるので小さい箱でも入るって訳だ。
中身は次の3つ。
- グースネックパーツ
- 天板取付け用土台パーツ
- マイクホルダー
合体させるとこのようになる。
「iLoud Micro Monitor」のネジ穴は「3/8」なのでグースネックパーツについていた金色の変換ネジを外す。
設置してみた
早速スピーカーを設置してみようではないか。
まずは直立させた状態。「iLoud Micro Monitor」のスピーカー重量は、左側(電源あるほう)が920g、右側800gとなっており、この状態でちょっと机を揺らしても倒れることはなかった。
グースネックの長さが約60cm位あるので直立状態だとモニターに対する位置が高すぎて微妙な感じである。
あまり重心が偏らないように曲げてみた。なお、曲げるのはそこそこ力がいるので実際はクランプ固定する前にスピーカーを付けない状態である程度形を作ってからクランプ固定後に微調整した。
さっきよりもモニターに近い位置になった。後は実際に音を流しながら微調整できそう。
椅子に座った時の頭の位置よりも上にあるのでリスニングポイントに合わせて下向きに角度調整。このような微調整ができるのもグースネックの良いところだ。
なお、「iLoud Micro Monitor」に限った話ではないと思うが、アクティブスピーカーは背面にケーブル類のスペースが要るので壁面ギリギリの設置は厳しそう。
音質的にはきっとよろしくないのであろうが、見た目重視でグースネックにケーブル類を結束バンドで固定。なんかエヴァンゲリオンに出てきそうな感じですな。
ラズパイとDACを繋いで音出し確認。上から聞こえる音も悪くない。むしろ以前よりもいい気がする。これがお金を使うということか。
最終的にはこんなんなりました。この設置にして1週間以上作業しているが、あれだけ辛かった肩凝りは消え週末を迎えた今も肩が軽くて仕方がない。やっぱり自分にあった高さというもののがあるのですね。なお、今回偶然にもグースネックの高さ調整をS字型にして行ったのだが、ちょっと机を揺らした程度ではスピーカーが揺れることもなく安定している。人間の首もグースネックもストレートではなくS字が理想とのことなのでしょうな。そんなわけでグースネックのおかげで仕事も捗ってクビにならずに済みそうです。