初老の自宅オーディオ環境を整理してみました(2022年9月版)
皆さんいかがお過ごしでしょうか?私事ではありますが40代も残すところ1年となりました。そんな訳(?)で、これまで散財した結果をまとめてみましたよ。
”オーディオ”と題したけど、音が出るモノを全部書いてみたぞい。
音楽用
まずはメインである音楽鑑賞用。ひとくちに"音楽鑑賞"と言っても、シチュエーションに応じて使い分けるのがガチ勢ってもんですよ、奥さん。
リスニング用
週末に酒を呑みつつ好きな音楽を聴いてはナウプレするメインの音楽鑑賞環境である。去年までは、オーディオ沼にハマっていたこともあってかなりの構成であった。
振り返ってみれば、ただの電源アダプターに5万円とか常軌を逸していたけれども、今となっては良い思い出である。足を洗ってカタギとしていちから環境を作りはじめて半年程費やしてしまったが、ようやくゴールにたどり着いた。
現在、使用している有線ヘッドホンは「Meze Audio 99 Classics」の別注品である「Massdrop x Meze 99 Noir」。機能的な違いはなく、付属品や装飾をシンプルにして価格を抑えたもの(らしい)。値段が理由というより、全身黒な配色が格好良くてわざわざ輸入して購入。付属品のイヤーパッドとヘッドホンケーブルをそれぞれ「Dekoni Audio Elite Sheepskin Earpdad for MEZE 99 Series」と「Meze Audio 99Classics/99Neo アップグレードケーブル(シルバー) 4.4mm」に変更して使用している。
「Massdrop x Meze 99 Noir」+「Dekoni Audio Elite Sheepskin Earpdad for MEZE 99 Series」+「Meze Audio 99Classics/99Neo アップグレードケーブル(シルバー) 4.4mm」
音質的には。”FOSTEXのTH600やTH90x系”の解像度をマイルドにしたオーディオライクなヘッドホン”といったところだ。解像度やアタック感ではFOSTEXの高級機に劣るものの、その分聴き疲れのしない音なので酒を飲んでゆっくり音に浸るぶんにはなんら不満はない。このヘッドホンをUSB-DAC「iFi audio GO bar」に繋ぎ、Androidの音楽再生アプリ「UAAP(USB Audio Player PRO)」経由で「TIDAL」の楽曲を流すのが現在のベスト環境である。
「iFi audio GO bar」はドングルタイプのUSB-DACだが、音はすこぶる良い。
外出用
外出中に電車内で音楽聴く時用である。リスニング用と違って音のこだわりはあまりない。というのも、完全ワイヤレスイヤホン(以下、TWSイヤホン)の便利さに慣れてしまって有線イヤホンに戻れなくなってしまったからだ。しかも、現在利用しているスマホはiPhone。Bluetooth接続で利用できるコーデックもAndroidほど高品質ではない上に、そもそも騒音が多い環境でそこまで音質にこだわっても仕方がないと割り切っている。そのため、現在は無くしても一晩枕を濡らせば忘れられる程度のミドルエンドな価格帯のTWSイヤホン「AH-C830NCW」をイヤーチップを「final Type E」に変更して使用している。
「AH-C830NCW」+「final Type E」(Mサイズ)
ノイズキャンセリング機能は正直あまり期待していなかったのだが、電車内の走行音はかなり抑えられて乗客の会話だけが耳に聞こえてくるような効き方で、ノイズキャンセリングにありがちな圧は1時間以上つけていても感じることがなかった。音質はメリハリした解像度高い系ではないものの、全ての音域がそれなりに出ており、聴き疲れしないやさしい音という印象で、ロックやEDMよりはアンプラグドなどの生楽器系の音の曲がしっくりきた。
作業用
リモートワーク中に作業場所でBGMとして音楽を流す用である。作業用のデスクが広くないのでコンパクトなアクティブスピーカー「IK MultimediaiLoud Micro Monitor」を利用している。このスピーカーは、マイクスタンドに設置できるので「KC MDS-4/BK」を使って机の上に設置し、USB-DAC「FOSTEX PC100USB-HR2」と繋いでPC上から音楽を再生している。
「IK MultimediaiLoud Micro Monitor」+「KC MDS-4/BK」。
サイズの割に低音がよく出るのと、DTM用ということもあって解像度も申し分ない。また、グースネックのマイクスタンドもスピーカー設置から1年近く経つが倒れてくるようなことは一度もなく値段の割に頑丈だ。 しかしながら、現時点は「IK MultimediaiLoud Micro Monitor」の価格がかなり上昇しており、BGM用としてはかなり高くつくので、DTM用途でもなければ別のアクティブスピーカーで十分だろう*1。
「FOSTEX PC100USB-HR2」。物理ボリュームノブがついているので突然の来客で音量を絞る時など使い勝手が良い。
浴室用
浴室でBGMとして音楽を流す用である。浴室だからといって入浴中に使うだけでなく、浴室掃除中にも使っている。使用しているのはBluetoothスピーカー「JBL Go 3」。今年の誕生日プレゼントとして、子供たちからプレゼントして貰った。サイズの割にパンチの効いた音が鳴るが解像度や音の広がりは上位機種と比べたら値段なりといったところなのだが、常にリバーブがかかる浴室ではこれ位で充分だ。贅沢を言えば、”次の曲”とか音声操作できたほうがシャンプー中に便利だったかもしれない*2。
「JBL Go 3」。この色は”BicCamera Group限定 Originalカラー”。
台所用
台所でBGMとして音楽を流す用である。料理や食器を洗う時にノリノリに作業できるので台所にスピーカーがあると家事が捗る。愛用しているのはGoogleアシスタント搭載のスマートスピーカー「Google Nest Mini」。音質的には「JBL Go 3」同様だが、騒音の多い台所で流す分には充分だ。音声操作できるのは便利なのだが、音声で曲指定しても、思った通りの曲が再生されるのは稀なので、音声操作はもっぱらタイマーとしてしか使ってない。
「Google Nest Mini」。キッチンタイマーとしても大変優秀である。
食事用
リビングで食事中にBGMとして音楽を流す用である。後述の「TV用」のシアターバーを利用している。
映像用
続いては、映像用、つまり動画鑑賞用だ。
TV用
TVで映画やドラマなどを観る時用。我が家のTVは6年前の製品ということもありTV本体の音質がチープで、大画面で映画を見たりゲームをしてもイマイチ迫力に欠ける。そこで、シアターバー「Sonos Beam(gen1)*3」をTVと接続し、TVの音声を常にシアターバーから出力するようにしている。Sonos製品は、シアターバーに対してリアやウーファーなどの製品を組み合わせることでホームシアターシステムとして最大限の効果を発揮するように設計されているのだが、ぶっちゃけ共同住宅ならシアターバーだけでも十分な迫力である。
「Sonos Beam(gen1)」。シンプルなデザインでインテリアにも溶け込みやすいのもGood。
なお、TVを消した状態でも音楽再生用スピーカーとして利用でき、「AirPlay」や「Spotify Connect」に対応しているので、夕食時のBGM用にも利用している。
俺シアター用
「俺シアター」とは、家庭内でもおひとりさまで楽しめるホームシアターのことであり、初老が勝手に呼んでるだけの用語である。
漢のロマンであるホームシアターの導入も、薄型TVの普及・大型化やシアターバーの登場によってずいぶんと敷居が下がったものの、気軽に利用するのは難しいのが実情だ。どうしてだかわからないけれども自分で購入したはずのTVの利用優先度は家族内で一番低い上に自由に使える時間帯は家族が寝る頃なので、大迫力の音で映画を再生するチャンスなんて自分以外の家族が留守にする年に数回あるかないかの休日位なものだ。 ところが、神はそんな我々を決して見捨てなかった。そう、”タブレット”というデバイスをこの世に授けてくれたのである。TVなんて家族にくれてやればよいのだ!。我々にはタブレットがあるのだ!画面のサイズは大きくてもせいぜい12インチ程度だけれども手元で見るから遠くの大画面TVよりも字幕も見やすいし、リビングに居場所がなくてもベッドでゴロゴロしながら見られるもんね! そしてなによりも自分の好きなコンテンツを専有できるのだ! つうことで、家庭内でもおひとりさまで楽しめるホームシアター、もとい「俺シアター」を作ろうではないか。
家庭内おひとりさま向けホームシアターをつくろう - 初老のボケ防止日記
3年前から試行錯誤した俺シアターであるが、Appleの「空間オーディオ」の登場によってかなり完成度が高くなった。
Appleの空間オーディオは、対応したデバイスと対応したヘッドホン・イヤホンの組み合わせしか動作しないので、ヘッドホンは「Apple AirPods Max」を使用している。ノイズキャンセリングも強力なので、家族が隣でTVを見ていても全く気にならず作品に集中できる。逆に、集中しすぎて家族の呼びかけに気付けず、やむなく肩を叩かれるとビックリしてしまう程である。ヘッドホンの接続先がiPadの場合、現時点でマルチチャンネル配信される動画配信サービスはNetflixとAppleTV+に限定されるので、より良いサラウンド体験をしたい場合はAppleTVと接続して視聴するのがオススメだ*4。
「Apple AirPods Max」。今では8万超えの高級ヘッドホンであるが、前衛的なビジュアルのせいか中古市場では信者以外のニーズはあまり高くないのか5万切ったりしている(イヤーパッドは交換可能)。
番外編
最後は、ゲームとオンライン会議。
ゲーム用
PS5でゲームする時用。PS5には、「Tempest 3Dオーディオ」とよばれるサラウンド効果が備わっており、対応ゲームのプレイ中は映画のようなサラウンド効果で音響が再生される。シアターバーで再生してもそれなりの迫力なのだが、コントローラーである「DualSense」に有線イヤホン/ヘッドホンを繋ぐだけでまるで7.1chのホームシアターシステムで再生しているかのような臨場感を感じることができる。音楽用の有線ヘッドホン「Massdrop x Meze 99 Noir」を繋いだほうが音質は良いのだが、長時間付けてゲームするのはしんどい。そこで、家で余っている有線ヘッドホン「Creative Aurvana Live!」をゲーム用として利用している。残念ながらマイクはついていないのでオンライン対戦には向かないが、一人プレイする分には何ら問題はない。
「Aurvana Live!」。イヤーパッドがボロボロなので、自宅に余っていた「YAXI stPad2 900st イヤーパッド」を付けている*5。若干緩いものの、取れてしまうことはない。
ちなみに「Tempest 3Dオーディオ」であるが、Appleの「空間オーディオ」以上にヤバい。深夜ひとりでバイオハザードとかラスアスは失禁する可能性大。
オンライン会議用
最後はオンライン会議用。今までオンライン会議は有線ヘッドセットの「Jabra Evolve 30 II」を利用していた。2時間程度の会議であれば耳も痛くならないし、有線なので会議開始前のトラブルも皆無で長らく安心して利用してきたのだが、今更「スピーカーフォンでいいのでは?」と改めて思ってしまったので、現在は「Poly Sync 10」を利用している。メーカーである「Poly」は、オンライン会議老人会には信頼のおける旧Polycomなので通話音質は抜群である。なぜか普通にスピーカーとしても本体内蔵スピーカーよりも良い音がするので、作業用BGM用として利用するのも一石二鳥でアリかもしれない。
「Poly Sync 10」。50cm位の距離でも普通の声量でマイクがちゃんと拾ってくれる。